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俳句の庭

  • カルドン

    6月 14th, 2026

    地中海沿岸地方原産のキク科アザミ属の多年草。江戸時代中期に観賞用として日本に持ち込まれた。別名「チョウセンアザミ」。アーティチョークの原種でもある。草丈は1.5~2メートル以上に達し、初夏の頃赤紫色の花を咲かせる。西洋では高級野菜としても知られている。なお、歳時記には掲載されていない。

  • 一本の新樹とならむこころざし 岩岡中正

    6月 14th, 2026

    「新樹」は萌え出たばかりの瑞々しい若葉をいっぱいに広げた木々・樹木のこと。若葉の一葉一葉よりも、木立全体の立ち姿に焦点が置かれた言葉。

    掲句は、自らが一本(ひともと)の新樹になりたいとの思いを表出した作品。作者の念頭にあるのは、他の木立から離れて、きりりと直立するメタセコイヤやカラマツなどの一本の樹木だろう。初夏の日差しを受けて輝く新樹の初々しさ、瑞々しさ。また、すっくと天に向かって立つその姿。仰ぎながら、作者の心はいつしかその樹と一体になっていたのだ『俳壇』2026年7月号。

  • 旱魃の村ざわざわと中洲の木

    6月 13th, 2026

    「旱魃(かんばつ)」は長期間雨が降らず、草木や田畑が乾ききること。農作物が枯れたり、水不足になったりする。「旱(ひでり)」の傍題。

    掲句は、長野の川上村を流れる千曲川の川べりを散策したときの作品。千曲川をひと目見たいと思い、特段の用もなかったのだが信濃川上駅で下車した。乗降客は私だけで、中年の切符切りが退屈そうにしていた。どこを歩いても廃屋やひと気のない製材所などばかり目についた。頭上から日がじりじりと照りつけて、川堤のところどころにある木蔭が、旅人にとって唯一の憩いの場だった。川の中州に茂る草木が、上流の甲武信岳から吹き下ろしてくる乾いた風を受けて、ざわざわと音を立てていた。平成17年作。『春霙』所収。

  • 口紅紫蘭(くちべにしらん)

    6月 13th, 2026

    紫蘭(しらん)の一品種。花びらの先端が赤紫色に染まり、まるで口紅を塗ったように見えることから名付けられた。花期は5~6月。紫蘭は、ラン科の多年草。本州以南の日当たりのよい湿地に自生するほか、庭先や公園などにも植栽される。

  • 若鮎(わかあゆ)

    6月 13th, 2026

    冬を海で過ごした鮎は、晩春の頃、体長4~6センチほどに育って川を遡上する。その頃の鮎のこと。鮎はその後、初夏から夏にかけて川で10~15センチほどに成長し、成魚となって縄張りを持つようになる。海から川へ遡上しはじめたばかりの鮎が「稚鮎(ちあゆ)」(春季)。

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