日本を含む東アジア原産のシソ科の多年草。全国のやや湿った明るい林や、川岸、沼岸などに自生する。草全体にハッカに似た芳香があり、晩夏から秋にかけて、長い紫色の花穂をつける。葉、茎、根が漢方に用いられる。

北アメリカ原産のアカバナ科の多年草。別名「ガウラ」「山桃草(やまももそう)」。明治時代の中頃、観賞用に日本に持ち込まれた。初夏から秋にかけて、4枚の花弁が1本の茎の先にひらひらと咲く。なお、花期が永く、花の盛りが初夏と秋の年2回あることなどから、歳時記には掲載されていない。

中国原産のゴマノハグサ科の落葉低木。別名「ブッドレア」「バタフライブッシュ」。明治時代中期に、ヨーロッパ経由で日本に伝来した。観賞用に栽培されるほか、一部の地域で野生化している。6月頃から秋にかけて、藤に似た紫、白又はピンク色の小花を房状に咲かせる。なお、本種は歳時記に掲載されていないが、近縁種である日本在来の「藤空木(ふじうつぎ)」は「空木(うつぎ)」「卯の花(うのはな)」の仲間であり、夏の季語として扱われる。

「雷(かみなり)」を伴う激しい雨のこと。発達した積乱雲(せきらんうん)が原因で起こり、強い風や雹(ひょう)が降ることもある。「雷」の傍題。

マロニエはセイヨウトチノキのこと。ヨーロッパの街路樹や公園でよく見られる。明治時代の中頃、日比谷公園にフランスから苗木が持ち込まれたのが最初とされる。初夏に花が咲いた後、秋に実が生る。殻に鋭いトゲがあるのが特徴。日本の在来種である「栃(とち)の実」(秋季)に対して、「マロニエの実」は独立した季語としては定着していないが、同属である栃に準じて秋の季語として扱うことはできるだろう。
