「暖竹(だんちく)」はイネ科の多年草。別名「葦竹(よしたけ)」。「竹」という名がついているが、竹の仲間ではない。世界の亜熱帯地域を中心に分布し、日本では関東以西の暖地の海岸、川岸などに自生する。根茎は地中を這って大きな群落をつくる。春から初夏にかけてタケノコ状の新芽を出す。一般的な食用タケノコとは異なり、通常は食用にはされない。秋、円錐花序をだして赤紫色を帯びた小穂をつける。

南アフリカ原産のヒガンバナ科ハマオモト属の常緑多年草。江戸時代末期に渡来。かつては「インドハマユウ」 として流通していた。初夏から夏にかけてテッポウユリに似た漏斗状(ラッパ型)の大きな花を咲かせる。庭や公園に植えられる。関東以西の海岸沿いに自生する日本原産の「浜木綿」とは近縁種の関係である。なお、「浜木綿の花」は夏の季語。

中国原産のケシ科の多年草。日本への渡来の時期は不明だが、明治時代以降に持ち込まれたと考えられている。グランドカバーなどとして植えられるほか、野生化しているものもある。晩春初夏の頃、純白で4枚の花弁をもつ花を咲かせる。別名「スノーポピー」。なお、歳時記には掲載されていない。

産卵を控えた梅雨の時期に獲れるイサキ(漢字表記では「伊佐木」「鶏魚」。)のこと。関東より西の地域での呼び名であり、関東地方での呼び名は「麦わらいさき」。全身に脂がのって美味とされる。上品でクセのない白身は、刺身や塩焼きにして食される。なお、イサキは、スズキ目イサキ科の海水魚。日本沿岸の比較的浅い岩礁に大きな群れを作って生息する。歳時記には単に「いさき」(夏季)として掲載されている。

中国原産のカメムシ目ハゴロモ科の昆虫。2015年に国内で初めて発見された。成虫は鉄サビ色の羽の中央に三角形の白い斑紋がある。また、幼虫は白い綿のようなロウ物質をまとって移動する。成虫や幼虫は樹液を吸うほか、枝を傷つけて産卵するため、枝が枯れたり折れたりする。農作物や樹木に被害を及ぼす害虫である。外見は蛾に似ているが、全く異なる種類に属する昆虫。なお、歳時記には掲載されていない。
