蔦はブドウ科の蔓性の木で、山野に自生する。蔦の中には、冬も青い常緑性の蔦(冬蔦)もあるが、俳句で「蔦若葉」、「青蔦」、「蔦」などといえば、通常は、秋に紅葉し冬には枯れる蔦(夏蔦)の類を指す。木の幹や建物の壁や塀に巻ひげの先端にある吸盤で張りつく。夏にホテルなどの壁面を覆う青々とした蔦は涼しげな眺めだ。単に「蔦」といえば、秋に紅葉した蔦のこと。

蔦はブドウ科の蔓性の木で、山野に自生する。蔦の中には、冬も青い常緑性の蔦(冬蔦)もあるが、俳句で「蔦若葉」、「青蔦」、「蔦」などといえば、通常は、秋に紅葉し冬には枯れる蔦(夏蔦)の類を指す。木の幹や建物の壁や塀に巻ひげの先端にある吸盤で張りつく。夏にホテルなどの壁面を覆う青々とした蔦は涼しげな眺めだ。単に「蔦」といえば、秋に紅葉した蔦のこと。

学校の夏休みや(社会人であれば)夏季休暇が終わることを「休暇明」「休暇果つ」といい、秋の季語になっている。夏の終わりの物憂い感じと、新学期を迎えたり仕事が再開したりする爽やかな期待感とが入り混じる。
掲句は、夏季休暇が終わりこれから出勤しようとする朝、近所の茶畑に目を遊ばせていてできた一句。茶の木は生長が早く、刈り込んでも刈り込んでも楉(若い小枝)を伸ばす。吹きわたる風に揺れる楉が、夏の名残を感じさせた。平成11年作。『河岸段丘』所収。
熱帯アメリカ原産のヒユ科の一年草。日本には元祿以前に渡来し、観賞用に栽培される。開花期が仲夏から秋と百日草より長いのでこの名がある。枝分かれした茎に小さな赤紫、赤、白、桃色の花が集まった球状の頭状花(厳密には花ではなく苞)をつける。「千日紅」は漢名。

めなもみ(豨薟)はキク科の一年草。山野の道端や荒地、畑、草地に生え、草丈は1メートルほど。仲秋の頃枝先に黄色い頭花をつける。花の下に粘液を出す苞があり、粘毛のある実とともに動物や人の衣服につく。
掲句は近くの川の辺を散策していてできた一句。川の匂いは川面を吹きわたる風の匂いでもあるが、夕暮の川風の中に佇み、瀬音に包まれながら、暮れていくわが身を思った。既に壮年期。秋の日暮れどきは、目に見るもの聞くものにつけ、人を沈思に誘うようだ。平成14年作。『河岸段丘』所収。