めなもみや早瀬日暮るる匂ひして

めなもみ(豨薟)はキク科の一年草。山野の道端や荒地、畑、草地に生え、草丈は1メートルほど。仲秋の頃枝先に黄色い頭花をつける。花の下に粘液を出す苞があり、粘毛のある実とともに動物や人の衣服につく。

掲句は近くの川の辺を散策していてできた一句。川の匂いは川面を吹きわたる風の匂いでもあるが、夕暮の川風の中に佇み、瀬音に包まれながら、暮れていくわが身を思った。既に壮年期。秋の日暮れどきは、目に見るもの聞くものにつけ、人を沈思に誘うようだ。平成14年作。『河岸段丘』所収。

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