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俳句の庭

  • 外套

    12月 27th, 2024

    洋服の上に着る防寒用の衣服の一つ。「オーバーコート」若しくは略して「オーバー」ともいう。ウールなどの厚手の生地で作られたゆったりしたものが多い。「コート」は「外套」より少し薄手のお洒落なものを指すが、明確な区別はなく、今では「コート」との呼び名の方が定着している。いずれも、洋服が取り入れられた明治中期以降の季語。

  • 白息とつながる星の息づかひ 髙田正子

    12月 27th, 2024

    「息白し」「白息」は、冬になり大気が乾燥して低くなると、人や動物の吐く息が白く見えること。

    掲句は、冬の夜、屋外で星を見上げているところだろう。折からの寒さで夜目にも吐く息が白く見え、白息の先には星が明るくまたたいている。その白息と星が繋がっていると感受したことがこの句のポイント。作者と星はともに息づくものとして、宇宙の大空間の中に浮かんでいるのだ。作者の自然観・宇宙観も垣間見える一句。『俳句』2025年1月号。

  • 山裾に灯はありながら初明り 本井英

    12月 26th, 2024

    「初明り」は元日の朝に東の空からほのぼのと差してくる曙光をいう。年が改まった冷気の中を差す曙光は荘厳で淑気に満ちている。新しい一年の始まりを感じさせる。

    掲句は年が改まって明け白んでくる山とその山裾に住む家々の情景を詠んだ作品。「初明り」が山容をくっきりと浮かび上がらせているが、山裾はまだ夜の明けきれない闇が家々をつつんでいるのだ。新たな年がうごきだすさまを、「初明り」と山裾の灯の対比により描き出している。『俳句』2025年1月号。

  • 西へ去り東より来る年新た 正木ゆう子

    12月 25th, 2024

    「年新た」は始まったばかりの年のこと。年の始め、見るものすべてがめでたく改まって感じられる。

    掲句は新たな年を迎えたことを、旧年が西へ去り、新年が東から来ると詠んだ。西に沈み、東から昇るのは太陽だが、年もまた太陽と同じように西に去り、東から来るとの感覚は、誰もが持っているように思う。人々は、一月一日の朝日を初日として特別な目で眺めるが、それは新たな年を迎えた感慨と一体になっている。太陽を神として崇めた古来からの人の信仰心にも思いは及ぶ。『俳句』2025年1月号。

  • 曹以(そい)

    12月 25th, 2024

    フサカサゴ科メバル属の魚で、クロソイ・マゾイ(キツネメバル)・ムラソイ・シマゾイなどの種類がある。日本沿岸の広い範囲の岩礁などに生息している。北海道や青森県など北国での漁獲が多い。脂がのってくる秋から冬にかけてが旬で、くせがなく上品な味わいの白身魚。

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