ヤブコウジ科の常緑小低木。暖地の樹下などに自生するほか、観賞用に庭にも植えられる。夏に小さな花をつけた後、葉の下に球形の小さな実が穂のようにかたまってつく。冬に真っ赤に熟す実を賞して、冬の季語とされる。黄色や白い実をつける品種もあり、黄実万両、白実万両と呼ばれる。千両と共に正月の縁起物として飾られる。なお、百両はカラタチバナ、十両はヤブコウジ、一両はアリドオシのこと。

ヤブコウジ科の常緑小低木。暖地の樹下などに自生するほか、観賞用に庭にも植えられる。夏に小さな花をつけた後、葉の下に球形の小さな実が穂のようにかたまってつく。冬に真っ赤に熟す実を賞して、冬の季語とされる。黄色や白い実をつける品種もあり、黄実万両、白実万両と呼ばれる。千両と共に正月の縁起物として飾られる。なお、百両はカラタチバナ、十両はヤブコウジ、一両はアリドオシのこと。

雲の峰踝に水流れゐる 龍太
「雲母」平成3年8月号。
掲句は川の浅瀬に立って雲の峰を仰いでいる情景。頭上には雲が真夏の勢力を誇示し、踝(くるぶし)には清冽な川の流れを感じている。具体的に自らの体の中の一部分(踝)に感覚の焦点を定めたところがいい。雲のもつエネルギーと水の涼味が、夏という季節の醍醐味を味わわせてくれる。
雲の峰は龍太が好んで使った季語の一つで、『遅速』にも 看護婦の三つ指遊び雲の峰 龍太 など3句が収められている。これらの句に比べると掲句は平淡な句柄だが、夏の全貌を表していて捨てがたい佳句だと思う。
クリスマスケーキのこと。クリスマスはキリスト降誕を祝う日で12月25日。キリスト教になじみの薄いわが国においても、クリスマスツリーを飾るなど、この時期、街はクリスマス一色になる。聖菓は、日本では慣習的にクリスマス当日ではなく、イブの晩に食べられることが多い。


「凍光」は「凍(い)つ」の傍題。寒気の中で、月、星、雲、風、地面など水分以外のものも凍てる。光も例外ではない。凍てた対象に向き合うときは、心も緊張する。なお、「凍(こお)る」は主として水分が凍ること。

「雪」は冬の美を代表する気象現象であり、賞美する対象であるが、他方豪雪地帯では時に交通手段を途絶させ、災害をもたらし、白魔と恐れられる。
掲句は雪の夜の心豊かな食卓を描き出した。雪という現象のもつ明暗の内、明の方に目を向けた作品。とりわけ、「じゆわり」との擬態語が新鮮だ。小籠包(しょうろんぽう)はよく知られているように中華料理の点心の一つで、豚の挽肉を薄い小麦粉の皮に包んで、蒸籠蒸しにした肉まんのこと。蒸し上がったばかりの汁気たっぷりの小籠包が一同の前に出される。舌を火傷しないように気をつけながら、熱々の小籠包を口に運ぶ。食べる楽しみは生きる喜びそのものだ。雪は夜も静かに降り続ける。『俳句四季』2025年1月号。