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俳句の庭

  • 薇(ぜんまい)

    5月 4th, 2023

    山野に自生するシダ類の一種。春になると、太い地下茎から、渦巻状の、白い綿毛で覆われた若芽を出す。成長するにつれてこの綿毛が落ち、青い葉が広がり始める。この綿毛が残っている若い芽は、山菜として食用になる。

    下の写真は、水楢の林に生えたオニゼンマイ。

  • 蕗味噌にうすむらさきの苦みあり

    5月 4th, 2023

    蕗の薹は、楤の芽や独活、こごみなどと並んで、早春を代表する山菜の一つだ。「蕗味噌」は、蕗の薹を刻んで味噌等を加えて混ぜ、火にかけて作る。早春の味わいそのもののその風味を、酒の肴として味わうのもいい。齢を重ねるにつれて、蕗味噌の苦みが苦手でなくなったのは、私だけではないだろう。

    掲句は、近年ことに好ましく感じるようになった「蕗味噌」の苦みを表現しようとしてできた作品。ポイントは、味覚を「うすむらさき」という視覚に訴えるものとして表現したことの成否だろう。令和5年作。

  • 斑雪山(はだれやま)

    5月 3rd, 2023

    雪がまだらに積もった山のこと。春の雪は融けやすいので、降った後、山には点々と雪が融け残る。山肌に残った雪が日に日に消えてゆく様は、春の深まりを感じさせる。

  • 春北斗

    5月 3rd, 2023

    柄杓の形をした北斗七星は、大熊座の胴体から尾の部分に当たり、日本(北半球)では宵に見える位置が春に最も高くなるので、「春北斗」として春の季語となっている。春の星座の中で、最も見つけやすい星群である。なお、北斗七星の柄杓の先端の2つの星を結んだ線を柄杓の開いた方向へ5倍伸ばしたところにある明るい星が北極星。寒さが緩んで芽吹き始めた木々の間から、この星群を仰ぐとき、春の到来を実感する。

  • 春竜胆(はるりんどう)

    5月 3rd, 2023

    リンドウ科リンドウ属の多年草。日当たりのよい山地に生え、茎の先端に青紫色の漏斗状鐘形の花をつける。曇るとすぐ花を閉じてしまう。単に「竜胆」といえば、秋の季語。

    下の写真は、4月下旬に長野県内で撮影したもの。晴れわたった日、笹を刈った後の陽だまりに咲き始めていた。

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