ユーラシア大陸原産のアオイ科の二年草。日本で野生化が確認されたのは戦後。葉の形を昔の銭に見立ててこの名がある。道端や畑の周りなどに自生する。茎は地面を這うように、又は斜めに伸び、5~9月に、薄いピンクや白色の小さな花を咲かせる。歳時記には掲載されていないが、「葵」の傍題として詠むことはできるだろう。

ユーラシア大陸原産のアオイ科の二年草。日本で野生化が確認されたのは戦後。葉の形を昔の銭に見立ててこの名がある。道端や畑の周りなどに自生する。茎は地面を這うように、又は斜めに伸び、5~9月に、薄いピンクや白色の小さな花を咲かせる。歳時記には掲載されていないが、「葵」の傍題として詠むことはできるだろう。

「初蟬(はつぜみ)」はその年初めて聞く蝉の声、又は初夏の頃に初めて鳴く蝉のこと。梅雨明け前後の蒸し暑い時期に、木立の中から聞こえてくる。本格的な夏の到来が目前に迫っている。
「初蟬」の声を聞きながら、自らの子育てをふり返っている作者。その時々に精一杯子と接してきたが、子が健やかに育って親から少しずつ離れていき、抱き上げることも無くなるというのは、子の成長の証だが、母の側から見れば一抹の淋しさや空虚感をともなうもの。この句は、誰もが感じる子育てにともなう淋しさを、平明に柔らかく詠んで、味わいがある。「や」の切れに、作者の来し方に対する感慨を感じ取りたい。『俳壇』2026年9月号。
「時鳥(ほととぎす)」は初夏に南方から日本へ渡ってくるカッコウ目の夏鳥。「杜鵑」、「不如帰」、「子規」などとも表記する。その鳴き声が田植えの時期を知らせる〈時を告げる鳥〉であったことからこの漢字が当てられたという。
掲句は、狭山丘陵の端に位置する久米水天宮の森で、明け方、この鳥の声を聞き留めての作。南の国から日本へ渡ってきた時鳥は、5、6月にかけての繁殖期に最も活発に鳴く。昼間だけでなく、夜間や早暁の頃鳴くことも多い。「山霊(さんれい)」は、山に宿るとされる神や精霊のこと。緑滴る山中に鳴く時鳥の、どこか現実離れのした声を聞いていて思い浮かんだ言葉である。「令和8年作。
地中海沿岸原産のシソ科ラベンダー属の常緑低木。日本に伝来した時期はさだかでない。初夏の頃、茎の先端に濃紫色の小さな唇形花(しんけいか)を密生して咲かせる。ウサギの耳のような苞葉(ほうよう)が特徴。一般に「ラベンダー」といえば、イングリッシュラベンダーを指す場合が多い。

南アメリカ原産のクマツヅラ科の多年草。別名「三尺バーベナ」。葉が柳のように細長く、小さな花が密集して咲く様が「花笠」に似ていることからこの名がある。戦後、観賞用の園芸植物として導入され、その後野生化して市街地の道端や空き地、河川敷などに見られる。夏から秋にかけて、茎の先に紫色の小さな花が手毬(てまり)状に固まって咲く。なお、歳時記には掲載されていない。
