「吊花(つりばな)」は、日本を含む東アジア原産のニシキギ科ニシキギ属の落葉低木又は小高木。全国の低山や丘陵の林内・林縁、谷筋などに広く自生するほか、近年、庭木などの園芸植物として人気を得つつある。晩春から初夏にかけて緑白色の小さな花を咲かせた後、秋には丸い赤い実(果実)が熟し、やがて殻が割れて中からオレンジ色の種子が現れる。なお、歳時記には掲載されていない。

「吊花(つりばな)」は、日本を含む東アジア原産のニシキギ科ニシキギ属の落葉低木又は小高木。全国の低山や丘陵の林内・林縁、谷筋などに広く自生するほか、近年、庭木などの園芸植物として人気を得つつある。晩春から初夏にかけて緑白色の小さな花を咲かせた後、秋には丸い赤い実(果実)が熟し、やがて殻が割れて中からオレンジ色の種子が現れる。なお、歳時記には掲載されていない。

僧侶たちが夏の間の90日間、一箇所にこもって修行することを「夏安居(げあんご)」(夏季)というが、その修行期間が満了し、制限が解かれることが「解夏」(秋季)。「夏明き(げあき)」ともいう。長かった厳しい修行を終え、寺の門を出ていく僧侶たちの姿を見かけるのもこの頃。寺院内にはどこかほっとした静けさが漂う。主に、自力での厳しい修行を重んじる禅宗や天台宗などの宗派で、今でも行われている伝統行事。

ハラタケ科オオシロカラカサタケ属の大型の毒茸(どくたけ)。激しい胃腸毒を有する。夏から秋にかけて、公園の芝生や庭園、路傍などの身近な草地に発生する。傘の大きさは10〜30センチほど。食用キノコのカラカサタケやマッシュルームに似ているため、誤食事故が多いキノコの一つ。なお、歳時記には掲載されていないが、「毒茸」として詠むこともできるだろう。

スズキ目メバル科ユメカサゴ属に分類される深海魚。鮮やかな赤い体と大きな目が特徴で、岩手県以南の水深150〜500メートルの砂泥底に生息する。喉(口の奥)や腹の中の膜が真っ黒であることから、一部地域ではノドグロ、ノドグロカサゴと呼ばれるが、高級魚であるノドグロ(正式名アカムツ)とは別種の魚。また、浅海に棲む「笠子(かさご)」とも別種の魚である。冬から春にかけてが旬で、上質な旨味を持つ白身魚。なお、歳時記には掲載されていない。

草踏んで獣通りし無月かな 直人
「無月」は陰暦8月15日の中秋の名月(十五夜)の夜に、生憎空が曇って月が見えない状態を指す。本来見えるはずの満月が隠れていることを残念に思いつつ、見えないからこそ心の中で月を想うところに日本独特の情緒がある。
掲句は、「無月」の夜、暗がりを草を踏んで獣が通って行ったという。獣は、タヌキやテン、アライグマ、ハクビシンなど、人の生活圏に出没する獣を思い浮かべたい。人の生活圏と自然界の生き物とが隣り合いながら共存する世界である。根底には、自らも獣らとともに同じ風土を生きているとの思いがある。『遍照』所収。