羽の生えたアリやシロアリのこと。交尾の時期に群れをなして飛び立ち、灯りに集まったり家の中に侵入したりする。「羽蟻」という漢字表記が一般的だが、飛んでいる姿の動的な印象を強調したいときなどに「飛蟻」が用いられる。なお、アリはハチ目アリ科に属する昆虫の総称であり、シロアリはゴキブリ目シロアリ科の昆虫の総称である。

羽の生えたアリやシロアリのこと。交尾の時期に群れをなして飛び立ち、灯りに集まったり家の中に侵入したりする。「羽蟻」という漢字表記が一般的だが、飛んでいる姿の動的な印象を強調したいときなどに「飛蟻」が用いられる。なお、アリはハチ目アリ科に属する昆虫の総称であり、シロアリはゴキブリ目シロアリ科の昆虫の総称である。

草の丈山の丈水澄みにけり 直人
「水澄む」は、秋になって大気が澄み渡り、川や池、湖などの水が底まで見えるほど透きとおる様をいう。秋ならではの静寂や爽やかさを感じさせる光景。
掲句は、山国に秋が到来したことを、川や湖の水が澄んでくる情景を通して詠む。近景の「草の丈」と遠景の「山の丈」を並置したことで、作品に奥行きと遠近感がうまれた。水だけでなく、草々や山々を包む大気の澄みも感じられる。爽やかな季節の到来を喜ぶ作者の心の静かな昂ぶりが一句の声調に表れている。平成13年作。『矢竹』所収。
秋半ばから晩秋にかけて、ふとした瞬間に、身体にうっすらと染みるように感じる寒さのこと。「うそ」は「薄(うす)」が転じたもので、なんとなく、あるいはうっすらと寒い様子を意味する。「やや寒」「そぞろ寒」と似たような寒さだが、語感に若干の違いがある。

旧暦の8月の異称。新暦では9月上旬〜10月上旬頃に当たる。「月見月」「木染月(こそめづき)」「雁来月」などともいう。葦(あし)や芒(すすき)の穂が風に揺れ、月光が澄み始める頃。由来は諸説あるが、木々の葉が落ちる月である「葉落ち月」が転じたという説が有力。

曇天の蒸して葡萄に色が来る 直人
「葡萄」はブドウ科ブドウ属の落葉蔓性低木。世界中で古くから栽培されており、果実を生食するだけでなく、ワインの原料としても重要な植物。
掲句は、熟れて色づき始める頃の葡萄を詠んだ作品。ひと口に葡萄と言っても、巨峰のように黒色や濃紫に熟れるものもあれば、デラウェアや甲州葡萄のように赤茶色に熟れるものもある。いずれにしても、空に蒸し暑い雲が群がる8月頃の果樹園の情景だろう。立秋を過ぎても厳しい残暑の日が続く。しかし、この蒸し暑さこそ芳醇で甘い葡萄を育む甲府盆地の風土。平成11年作。『矢竹』所収。