クワ科イチジク属の落葉低木。関東以西に分布し、暖地の海岸付近の丘陵などに自生するほか、公園の植え込みや寺院などでも見られる。雌雄異株。初夏の頃、イチジクに似た花序(隠頭花序)をつける。雌花の花序は受粉して小果をつけ、夏から秋にかけて黒紫色に熟し、食用となる。枇杷に似ていて食べられるが、枇杷に比べ味が劣ることからこの名がある。

クワ科イチジク属の落葉低木。関東以西に分布し、暖地の海岸付近の丘陵などに自生するほか、公園の植え込みや寺院などでも見られる。雌雄異株。初夏の頃、イチジクに似た花序(隠頭花序)をつける。雌花の花序は受粉して小果をつけ、夏から秋にかけて黒紫色に熟し、食用となる。枇杷に似ていて食べられるが、枇杷に比べ味が劣ることからこの名がある。

「蝉の羽化」は「蝉生る」(夏季)の傍題として扱っていいだろう。蝉の幼虫は、何度か脱皮を繰り返した後、地中から出て、翅のある成虫になる。羽化したては白っぽく翅も縮れているが、やがて我々の見知っている蝉の姿になる。
掲句は、何年か前、長野の山中で偶然蝉の羽化を見る機会があって、その青白い微光を纏った姿が目に焼き付いていてできた作品。その蝉に月明かりが差していたかどうかは、記憶が定かでないが、確かに蝉の命の誕生を祝福するような清らかな光だった。明け方の山中の冷気が辺りを包んでいたように思う。令和4年作。
サギ科の鳥で、日本の鷺のなかでは最も大型である。北海道には夏鳥として飛来するが、本州・四国では周年生息する(留鳥)。後頭に冠羽があり、体は青灰色。河川・湖沼・湿原・干潟・水田などに生息し、魚、貝、昆虫、蛙などを食べる。高い樹上に枝を組んで、やや皿形の大きな巣をつくって繁殖する。


南風は夏に吹く南寄りの風。南風といえば、穏やかな晴天を吹くやや湿った風をイメージする。
掲句は、当時壮年の働き盛りで、しかも人に言えない悩みを密かに抱えていた時期の作品。上五の「南風や」から、心を解き放つ広々とした海原を思い浮かべてもらいたい。何ら具象的な描写が無く、願望を述べただけの作品だが、心の記念碑として、ときにはこんな作品があってもいいと思っている。平成22年作。