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俳句の庭

  • 蛇笏忌の頭上に太る花梨の実

    10月 22nd, 2023

    カリンは花梨又は榠樝と表記するバラ科の落葉高木で、秋に果実が実る。大きさは10センチほどで香気が強い。

    掲句は10月3日の蛇笏忌に際して、折りから高枝に黄色に熟れている花梨に、蛇笏の生涯や句業を偲んだ一句。生食はできないが香り高い花梨の実には、世の流行に阿らない独特の風格があり、そのイメージが蛇笏の生涯と重なった。山梨旅行中にも、庭木として植えられている花梨の木を見かけた記憶がある。平成28年作。

  • 山茶花(さざんか)

    10月 22nd, 2023

    日本の固有種のツバキ科の常緑広葉樹で、暖地の山野に自生するほか、庭木や生垣に植えられている。晩秋初冬に椿より小ぶりの紅又は白色の五弁花をつける。花弁は基部で合着しないので花が終わると1枚ずつばらばらと散る。

  • 杉の実

    10月 22nd, 2023

    杉は春、大量の花粉を飛ばすが、受粉した雌花は秋になると緑色の小さな球果を結ぶ。実は晩秋になると焦げ茶色に変わり、やがて鱗片が弾ける。

  • 露草や星をたがへばあひ知らず 木内縉太 

    10月 21st, 2023

    露草は、路傍や庭先などに咲く身近な野の花。その混じり気のない青い花には、夏の暑さに倦んだ命が癒される思いがする。夏もようやく峠を越した頃、いつの間にか咲いている花だ。

    掲句は露草の瑠璃色から宇宙に思いを馳せた作品。露草はささやかな野の花だが、その澄み切った瑠璃色は、空の彼方の宇宙へと人の心を誘うところがある。確かに、別々の星に生まれた生き物同士が知り合う機会は、今の科学技術では皆無だろう。将来はどうかわからないが・・・。『俳句四季』2023年11月号。

  • 暮の秋

    10月 21st, 2023

    秋も終わり近い頃のこと。暮れてゆく秋を惜しむ気持ちがある。春の終わりを「暮の春」というのと同じ。

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