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俳句の庭

  • 鳥兜山の夕冷えうしろより

    10月 19th, 2023

    鳥兜(とりかぶと)は寒さに強く、関東以南では標高1000メートル以上の高地に分布する。9月頃、茎の中ほどから頂端へ向かって青紫の花を咲きのぼらせる。

    長野の野辺山高原での作品。標高1400メートルほどのその辺りは、木々もカラマツやミズナラ、シラカバ、モミなど、平地とは異なる植生が見られた。秋の半ば頃だったが、日暮れともなると早くも冬の足音が聞こえてきそうな冷え冷えとした山気に包まれた。平成20年作。『春霙』所収。

  • 吾亦紅(われもこう)

    10月 19th, 2023

    バラ科の多年草。日当たりのよい草原に自生。8~10月、細い茎の先に暗紅色の団子のような花をつける。花弁はなく萼片が密集して穂状となったもの。

  • 錦木(にしきぎ)

    10月 19th, 2023

    ニシキギ科の落葉低木。日本各地の山野に自生するが、庭木や生垣にも植えられる。古い枝にコルク質の翼があるのが特徴。山桜に次いで紅葉が早く、赤黄色の種子を覗かせる実も鮮やか。

  • 大粒の星出揃ひて十日夜

    10月 18th, 2023

    十日夜(とおかんや)は主として東日本で陰暦10月10日に行われてきた収穫祭の行事。新暦では11月中旬。その日は、稲の収穫を感謝し翌年の豊穣を祈って、田の神に餅が献じられるほか、稲刈り後の藁を束ねて藁づとや藁鉄砲を作り、子供達が地面を叩きながら唱えごとをする行事が行われる。害獣であるモグラやネズミを追い払うのだともいう。

    掲句は十日夜という言葉から発想した作品。田圃が広がる妻の実家の辺りでは以前行われていたというが、私にはそうした行事の経験はない。既に一面刈田となった光景を思い浮かべながら、夜空を仰ぐと、大粒の星が爛々と光を放っていた。平成23年作。

  • 茨(いばら)の実

    10月 18th, 2023

    野茨はバラ科の落葉低木で山野に自生。初夏に白く香りのいい花をたくさんつけたあと実を結ぶ。実は小ぶりの球形で深紅色。葉が落ちた後も残っている。

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