新年になって初めて目にする景色のこと。年が改まった清々しい空気の中で、普段見慣れた風景も特別なものに感じられる。自然の風景だけでなく、家の周りや街角、人々の姿も含まれる。「初」という語には、新たな年への希望が込められている。

新年になって初めて目にする景色のこと。年が改まった清々しい空気の中で、普段見慣れた風景も特別なものに感じられる。自然の風景だけでなく、家の周りや街角、人々の姿も含まれる。「初」という語には、新たな年への希望が込められている。

榾(ほた)は囲炉裏や竈で燃やすための、木の幹や枝、切り株などを乾燥させた焚き物のこと。
掲句は山荘の暖炉で榾の燃え崩れる様を詠んだ作品。燠(おき)は榾や薪などが燃えて炭火のようになったもの。水楢の榾が燃え盛って、紅椿のような真っ赤な燠をこぼした。炉床に落ちた燠は、ゆっくりと灰になっていく。「花びらのごと」との比喩はそのとき感じたままの表現。火を見て過ごす心豊かな時間が流れていた。令和7年作。
冬になって草木が枯れ果てて、野山が荒涼とした景色になること。一木一草の枯れのこともいうが、野山一面枯れ色となった寒々しくもの寂しい景色をもいう。枯れ果てた中に、春を待つ静けさが感じられる。

元来は落葉などを搔き集める道具だが、季語としては、酉の市で売られる竹製の縁起物のこと。幸運や金運を掻き集めるという意味から商売繁盛・開運招福の縁起物とされる。おかめの面や大判小判、米俵、宝船など、縁起のよいものが飾り付けられる。

「蛇笏忌(だこつき)」は俳人飯田蛇笏の忌日で10月3日。昭和37年のこの日、山梨県の境川村(当時)の自宅で亡くなった。格調高い句風で立句の名手と言われ、「雲母」を主宰した。 亡くなったのが秋のたけなわだったこともあり、蛇笏と言えば秋の俳人との印象が強い。
掲句は戸外散策中の作品。秋の気配が日に日に濃く、鵙がよく鳴いた。一羽が梢で鳴くと、少し離れた梢でも別の一羽が鳴いた。鳴く時間帯に応じて、朝鵙、夕鵙などというが、日の出の前後に鳴く鵙の晴れ晴れとした声は印象的だ。今日の好天を約束してくれているかのような鋭く力強い声だった。令和7年作。