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俳句の庭

  • 地震の夜の空け白みつついたちぐさ

    3月 5th, 2024

    「いたちぐさ」は連翹(れんぎょう)の古名。仲春の頃、葉に先立ち、黄色の筒状花を群がり咲かせる。

    掲句は就寝中に「地震(ない)」で目が覚めた後、どこかに不安を抱えたまま浅い眠りの夜が明けてきたときのことを句にしたもの。夜半にひと揺れあった後、幸い余震はなく何事もなく夜が明けてきた安堵感が、折りから庭先に咲いていた連翹の明るさに重なった。連翹には、大地に根差して咲く花のもつ明るさがある。令和5年作。

  • 霜柱

    3月 5th, 2024

    冬、地中の水分が毛細管現象によって地表にしみ出して柱状に凍結したもの。放射冷却により氷点下に冷え込んだ冬の朝などによく見られる。霜柱は、農作物の根を浮かすなどの被害をもたらすが、朝日を受けてきらめく様は美しい。

  • 黄水仙

    3月 5th, 2024

    南欧原産のヒガンバナ科の多年草。江戸時代に渡来し、観賞用として庭などに植えられるほか、切花としても用いられる。3、4月頃、細長い葉の間から茎を立て、その頂点に香りの高い黄色い花を咲かせる。花の中央に盃形の副花冠をもつ。なお、「水仙」は冬季。

  • 年新た鉱いろの尾根走り

    3月 4th, 2024

    「年新た」は「新年」の傍題。新たな年を迎えた改まった気分が出ている季語だ。

    掲句は、鉱(あらがね)色の稜線に、新たな年を迎えた感慨を重ねた作。「鉱」は、掘り出したままの精錬されていない鉱石のこと。西に走る秩父の山々を、元旦の畑の中を歩きながら眺めた。きっぱり晴れた朝の山々が、いつもより近々と、また、荒々しく見えた。『郭公』の井上康明主宰に、「独自の踏み込んだ表出には自らの生きる風土への凝視と把握があるように思う。」と鑑賞していただいた。平成26年作。

  • 薔薇の芽

    3月 4th, 2024

    薔薇(ばら)にはたくさんの種類や品種、系統があり、もともと自生していた野生種と園芸品種に大別される。3月になると芽が動き出す。淡い緑から赤味の強い緑まで品種により色は様々。

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