インド原産のウリ科の一年生果菜。中国経由で日本に渡来し、古くから食材として栽培されてきた。夏に同株に黄色の雌花・雄花をつけ、初秋の頃淡緑又は緑色の果実が生る。味は淡白で、吸い物・煮物・あんかけなどにする。切らずに冷暗所に置いておけば、冬まで保存ができる。

インド原産のウリ科の一年生果菜。中国経由で日本に渡来し、古くから食材として栽培されてきた。夏に同株に黄色の雌花・雄花をつけ、初秋の頃淡緑又は緑色の果実が生る。味は淡白で、吸い物・煮物・あんかけなどにする。切らずに冷暗所に置いておけば、冬まで保存ができる。

今年も暑い夏が巡ってきた。危険な暑さなので外出を控えるようになどと言われると、自ずからクーラーをつけたまま家に籠るようになる。こんな時に思い出されるのが、元禄時代の次の付け合いだ。付け合いとは、連句などで、すでに示されている句に対して、それに応じる句を付けること。
市中は物のひほひや夏の月 凡兆 あつしあつしと門々の声 芭蕉
『猿蓑』所収の芭蕉、去来、凡兆による三吟歌仙「市中は」の巻の出だしの部分。凡兆は当時京都に住んでいた。「市中(いちなか)」の発句は、夏の夜の街中の饐えたような雑多な匂いを描き出して、庶民生活の機微を捉えた。芭蕉の付け句は近隣の人々の「あつしあつし」との声に焦点を当てて、夏の夜の市井の情景に奥行きと臨場感を与えた。両人の呼吸がぴったり合った付け合いということができるだろう。
夜になっても昼の暑さが冷めやらぬので、クーラーも扇風機もない当時の人々は、門前で涼んだのだ。門々で「あつしあつし」と声が起こるのだから、夜になっても昼間の暑さの抜けない熱帯夜だったのだろう。門涼みをしながら、近隣の人たちの間で、様々な四方山話が交わされたであろうことが想像される。
今の生活ではどうだろう。熱帯夜ともなれば、誰もが冷房の効いた室内で過ごすので、帰宅を急ぐ人が時々道を行くばかりで、人影は疎らだ。そんな夜は、冷房の効いた部屋でひとり静かに過ごしながら、元禄の世の夏の人臭い市井の有様を懐かしく想像することにしている。
双翅目イエバエ科及び近縁の科の昆虫の総称。家の中の食べ物に集まる家蠅、魚の腸などに集まる縞蠅、汚物などに集まる黒蠅のほか蒼蠅、銀蠅など種類は多い。体色は黒や青緑色で、よく発達した前翅を持ち飛翔能力は昆虫類の中でも非常に高い。食べ物にたかって栄養分を接種するため、赤痢などの伝染病の媒介となることもある。ゴキブリなどとともに、嫌われ者の昆虫の一つ。

インド原産のムクロジ目ウルシ科マンゴー属の常緑樹。果実は南国フルーツの一つで、インド等で古くから栽培されている。日本には明治時代に移入され、戦後、暖地で本格的なハウス栽培が始まった。生食が一般的だが、ジュース、缶詰、ドライフルーツなどにも加工される。ウルシ科の果物なので、果汁に触れるとかぶれることもある。

「夏果(なつはて)」「夏の果」は夏の終りのこと。厳しい暑さの続いた夏も、終わりとなれば名残惜しいものである。
掲句は母が亡くなって一年経った頃の感慨を句にしたもの。生前の母のモノは大方そのままになっていて、旅行鞄やスーツケースもその中の一つだ。必要があって納戸から出して見るたびに、旅行好きだった母のことや、晩年に母を連れて家族旅行に出かけたときのことが思い起こされた。令和2年作。