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俳句の庭

  • 倒木の苔ぶ厚くて目細鳴く

    7月 5th, 2024

    「目細(めぼそ)」はウグイス科の鳥。目細虫喰(めぼそむしくい)の略称。雀より小さい草灰色の鶯に似た夏鳥で、本州、四国の標高1500メートル以上の亜高山帯で繁殖する。ジュリジュリジュリジュリという囀りが特徴的。

    掲句は晩夏の頃、八ヶ岳北麓の白駒の池の周囲をトレッキングしたときの作品。池周辺はコメツガやシラビソ、トウヒなどの針葉樹の原生林が広がり、岩や倒木がびっしりと苔生していた。根が浮き出して道と言えないような悪路に閉口した。平成30年作。

  • 小暑

    7月 5th, 2024

    二十四節気の一つで、陽暦の7月7日頃。期間としては、この日から次の節気の「大暑」前日まで。梅雨も末期となり、暑さが本格的になる頃で、ぼつぼつ蝉も鳴き始める。小暑から大暑を経て立秋までの間が暑中で、暑中見舞いを出すのはこの時期。

  • 錦鶏菊(きんけいぎく)

    7月 5th, 2024

    アメリカテキサス州原産のキク科の一年草。明治中期に渡来し、その後野生化。海岸、空き地、河川敷などに群生する。夏、黄色の一重咲きの頭花を咲かせる。近縁種であるオオキンケイギク(写真)は、繁殖力が高く在来種の生育地を奪ってしまうため、環境省の特定外来植物に指定され、栽培などが禁じられているという。

  • トラックの窓から腕が出て薄暑 茅根知子

    7月 4th, 2024

    「薄暑」は夏の初め頃のやや汗ばむほどの暑さ。本格的な暑さには至らないが、戸外を歩いているとうっすら汗ばむほどになり木陰や風が欲しくなる。

    掲句は日常誰もが目にする情景を切り取って、「薄暑」を感じさせる作品。トラックを運転する男の日焼けした逞しい腕が見えてくる。平明な句だが、俳人としての永年の修練が隠されている一句。『俳句』2024年7月号。

  • 蚕豆の花

    7月 4th, 2024

    「蚕豆(そらまめ)」はマメ科の越年草。仲春の頃、白又は薄紫色の蝶形の花を開く。いろいろな豆の花のうち、春に開花するのは「蚕豆」と豌豆(えんどう)で、小豆、大豆、インゲン、ササゲ、フジマメ、ナタマメなど他の豆類は夏に開花する。莢が空に向かって伸びてゆくのでソラマメという。蚕豆の収穫は夏で、「蚕豆」といえば夏の季語。

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