「若夏(わかなつ)」は、沖縄で、旧暦4、5月の稲の穂が出る頃の初夏の時候をいう。若々しい青々とした季節をイメージさせる季語。沖縄で古来より使われてきた言葉である。
掲句は初夏の頃の南の島々を詠んだ作品。日本近海には「男島(おじま)」「女島(めじま)」と称される島が、五島列島付近や下関付近などに複数あるが、掲句の島をそのうちのどこと特定する必要はないだろう。「男島翳れば女島照り」との大らかな詠みぶりが、島々の点在する海原の大景を描き出す。『俳句四季』2024年7月号。
「若夏(わかなつ)」は、沖縄で、旧暦4、5月の稲の穂が出る頃の初夏の時候をいう。若々しい青々とした季節をイメージさせる季語。沖縄で古来より使われてきた言葉である。
掲句は初夏の頃の南の島々を詠んだ作品。日本近海には「男島(おじま)」「女島(めじま)」と称される島が、五島列島付近や下関付近などに複数あるが、掲句の島をそのうちのどこと特定する必要はないだろう。「男島翳れば女島照り」との大らかな詠みぶりが、島々の点在する海原の大景を描き出す。『俳句四季』2024年7月号。
サバ科に属する海水魚。銀灰色の細身の体長は1メートルに及ぶ。春、瀬戸内海の海水温が上がると産卵のために回遊してくるので、瀬戸内海では春が漁期だが、年間を通して本州以南の海域で漁獲がある。成長にともないサゴシ、ヤナギサワラ、サワラと名の変わる出世魚。

ヨーロッパ原産のキキョウ科ホタルブクロ属の多年草。大正年代に日本に移入され、現在では各地で野生化している。夏、真っ直ぐに伸びた茎の上部に花序を出し、紫色の花を多数穂状に咲かせる。漢字表記では「旗竿桔梗」。なお、歳時記には載っていない。

雀鷹(つみ)の巣立ちは7~8月頃。雀鷹は日本最小の猛禽類で、鳩くらいの大きさの鳥。近隣の公園や雑木林でもキィーキキキキキッとの特徴ある節回しの声から、その辺りに雀鷹が棲んでいることを知ることが多い。
掲句は、東京練馬区の石神井城址を散策しての作品。1477年、太田道灌に外城を攻め落とされた豪族・豊島泰経は、石神井城を捨てて敗走し、足取りは不明のままだという。その後は城として使われた形跡はなく、現在は内郭の空堀・土塁が石神井公園内に残るのみだ。その場に佇みながら、廃城として経過した五百余年の歳月を思った。空堀や土塁の跡の森には、その年も頻りに幼鳥らしい雀鷹の鳴き声がしていた。令和2年作。
樹上などの巣の中で、親鳥の抱いた卵は10~20日ほどで孵って雛鳥となる。雛鳥は、親鳥のしきりに運んでくる餌を食べてしだいに羽毛も生え揃い、翼も体力も整って、晩春から初夏・仲夏にかけて次々と巣を離れていく。雛鳥は、巣から離れても、親鳥に見守られ、餌をもらいながら成長していく。

