夏果ての納戸に母の旅鞄

「夏果(なつはて)」「夏の果」は夏の終りのこと。厳しい暑さの続いた夏も、終わりとなれば名残惜しいものである。

掲句は母が亡くなって一年経った頃の感慨を句にしたもの。生前の母のモノは大方そのままになっていて、旅行鞄やスーツケースもその中の一つだ。必要があって納戸から出して見るたびに、旅行好きだった母のことや、晩年に母を連れて家族旅行に出かけたときのことが思い起こされた。令和2年作。

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