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俳句の庭

  • 種採るや雲群れやすし散りやすし

    9月 14th, 2024

    「種採(たねとり)」は花の終わった草花の種を集めること。天気のよい日に採取して乾かし、花の種類や色によって袋を分けて納める。

    掲句はシロヤマブキやアサガオの種を採ったときの作品。といっても、沢山の種を集めようという目的がある訳でもないので、庭に出て、手慰みに草々の種を採ったまでのこと。ようやく暑さがピークを越え、いつしか高くなった空を、真っ白な雲が群がっては散った。平成26年作。

  • 李(すもも)

    9月 14th, 2024

    中国原産で、古く日本に渡来し栽培されているバラ科の落葉高木及びその果実。花は桃に似ているが、実は小さくすっぱいので「酸桃」と名づけられた。仲夏の頃、黄色又は赤紫色に熟す。このほか、中国原産で明治初期にアメリカを経て世界に広がり品種改良が行われたニホンスモモ、西洋種のプラム、プルーンなど多くの品種がある。

  • まくなぎ

    9月 14th, 2024

    ハエ目ヌカカ科の昆虫の総称。体長は1~3ミリで蚊よりも小さく、人や家畜の血を吸うものもある。風のない夏の夕べなどに野道や畦道を歩いていると顔の周りにしつこく付きまとったり目や口に飛び込んできたりする。漢字では「蠛蠓」と表記するほか、「めまとい」「めたたき」などともいう。

  • 本尊は二佛一体黄落す

    9月 13th, 2024

    「黄落」はイチョウ、クヌギなど黄葉した葉が落ちること。公園、寺社、街路などをイチョウやプラタナスなどの黄ばんだ葉が彩るさまは、明るさとともに深みゆく秋を思わせる。

    掲句は東京中野区にある新井薬師の本尊を詠んだもの。薬師如来と如意輪観音の二仏が一体に合した黄金仏であり、公開されるのは何年かに1回なので、そのときも直接本尊を目にする機会はなかった。しかし、心に思い描く本尊は、寺域やその周辺一帯の黄落の明るさにつつまれて、人々の信仰とともに存在し続ける。平成26年作。

  • 夏暖簾(なつのれん)

    9月 13th, 2024

    涼感を出すため、店の入口や厨房と客席の仕切り、部屋と廊下の仕切りなどに夏の間掛ける暖簾。目の荒い麻や木綿の涼しげな柄物、絽を友禅染めにしたものなど、工夫を凝らす。合繊繊維のレース仕立てなどもある。単に「暖簾」では季語にならない。

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