初秋から仲秋にかけて吹く北風。この頃雁が渡ってくるのでこの名がある。もともとは、志摩や伊豆の漁夫の方言とされる。この風が吹くと上空の大気が入れ替わり、急に秋らしくなる。鴨、白鳥、鶫、鶲などの大型小型の渡り鳥を見かけるようになるのもこの頃。

初秋から仲秋にかけて吹く北風。この頃雁が渡ってくるのでこの名がある。もともとは、志摩や伊豆の漁夫の方言とされる。この風が吹くと上空の大気が入れ替わり、急に秋らしくなる。鴨、白鳥、鶫、鶲などの大型小型の渡り鳥を見かけるようになるのもこの頃。

モチノキ科の落葉低木。葉の形がウメに似ていることからこの名がある。北海道以外の各地の山地に自生するほか、庭木としても植えられる。6月頃、葉の付け根に淡紫色の小花が咲いた後、雌株に丸い実がつき、晩秋の頃赤く熟す。実は無味で食用にはならない。漢字では、「落霜紅」とも表記する。

俳人正岡子規の忌日(9月19日)。俳句、短歌、文章の革新運動を展開し、明治35年のこの日三十五歳で没した。絶筆の句〈糸瓜咲て痰のつまりし仏かな〉などから、子規の忌日は「糸瓜忌」ともいわれる。愛媛県松山市に生まれ、東京に遊学してからは終生東京に住んだ。終の住まいになったのは台東区根岸の子規庵で、今でも保存・公開されている。

葛は日本原産のマメ科の蔓性多年草で秋の七草の一つ。日当たりのよい山野に自生する。初秋の頃、密生する葛の葉の腋から花序を上向きに出し、紫紅色の蝶形の花が咲きのぼる。旺盛な生命力を感じさせる葉の茂りに潜んで咲くその花は、色鮮やかだが隠微な印象を与える。


「茸山(きのこやま、たけやま)」は自生の茸が生えている山林のことで、「茸狩」の傍題。食用になる茸は、松茸をはじめ初茸、椎茸、シメジ、ナメコなど種類が多い。
掲句は、茸狩の季節に長野の野辺山高原を歩いたときの作品。カラマツの傍らに、イグチダケが栗色の傘を広げていた。まだ虫がついていない若い茸を選んで採った。ナメコのような滑りのある茸で、夜、汁物に入れて食べた。山の天気は変わりやすく、ひとしきり雨が通り過ぎると、雲間から日がこぼれた。平成24年作。