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俳句の庭

  • 龍太の句を拾う(4)

    12月 7th, 2024

    秋風や弦月町の端にひそみ 龍太

    「雲母」平成3年11月号に発表された作品。旅先で滞在した町だろうか。朝方或いは夕方ぶらりと外を歩くと、弦月が空の低いところに潜んでいたとの句意。弦月は半月のことで、夕空の西の方に出ている上弦の月と、明け方東の空に残っている下弦の月がある。そのどちらであるかで、若干味わいが異なるが、爽秋の風に吹かれて歩く作者の胸中の淡々とした旅愁が感じられるところがいい。

    句意がやや漠然としているためか、句集『遅速』には収められなかった。

  • アノラック

    12月 7th, 2024

    フード(頭巾)付きの防寒・防風用ジャケットの総称。皮、布又はナイロン製。もともとはアラスカ先住民が着ていたアザラシの皮でできた防寒着だが、ヨーロッパで洗練され、昭和初年に日本に入ってきた。冬の屋外作業、登山、スキーなどに多く用いられる。

  • 冬蔦

    12月 7th, 2024

    ウコギ科の蔓性常緑低木。全国の山や林縁に自生するほか、庭木として壁に這わせるなどする。蔓状の枝から多くの気根を出し、樹木や岩の上を這い上る。秋に紅葉するブドウ科の落葉蔓性低木「蔦、蔦紅葉」(秋季)に対して、冬も青々としているのでこう呼ぶ。

  • 龍太の句を拾う(3)

    12月 6th, 2024

    春の山幼な蛇笏を見てゐたり 龍太

    「雲母」昭和60年5月号に発表された作品。

    掲句には「生誕百年」との前書きがある。蛇笏の生まれは明治18年4月26日。春も深まり、明るい光と温かな空気に包まれて、ものの命に溢れている山。その山が産衣に包まれた赤子の蛇笏を見ているとの句意だろう。想像の中で、100年前に遡って蛇笏生誕に立ち会えるのも詩人の特権だ。この句は100年前に遡り、今眼前にある春の山が、今と同じように柔らかな眼差しを、人々の生活に注いでいるさまを思い浮かべている。その山は

    露の夜は山が隣家のごとくあり 龍太

    と詠んだ山でもある。ほのぼのとした味わいのある句だが、句集には収めていない。作品として普遍性に乏しいことを考慮したためだろうか。

  • メタセコイア紅葉

    12月 6th, 2024

    紅葉(もみじ)というと楓を指すことが多いが、その他の木を含めて総称することも多い。種類によって、櫨紅葉、桜紅葉、漆紅葉、柿紅葉など、木の名前の下に紅葉をつけて特定することもある。メタセコイアは中国原産のヒノキ科の落葉針葉樹で、公園や街路に植えられる。秋の紅葉は時間が経つにつれて淡い橙色からレンガ色、赤茶色へと色が変化する。

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