唐椿の一品種で、ツバキ属のなかでは葉も花も小ぶり。白、紅、しぼりなどの一重が半開きに咲く。文禄・慶長の役で朝鮮半島から笠原侘助という人物が持ち帰ったとの説があり、千利休が茶室に飾る茶花に好んで用いたという。

唐椿の一品種で、ツバキ属のなかでは葉も花も小ぶり。白、紅、しぼりなどの一重が半開きに咲く。文禄・慶長の役で朝鮮半島から笠原侘助という人物が持ち帰ったとの説があり、千利休が茶室に飾る茶花に好んで用いたという。

七種(ななくさ)は1月7日の人日の節句のこと。この日、粥に芹、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)の春の七草を刻み込む。七草は七種とも表記する。
掲句は七種の日、粥に刻み込む春の七草を詠んだ作品。芹や薺などそれぞれの色合いを持つ草々が、刻み込んで混じり合うと、萌黄色ひと色になったという。その色といい香りといい、自ずから新年の目出度さが感じられる。『俳壇』2025年1月号。
「首巻」「マフラー」ともいう。防寒用に頸の周りに巻きつけて使う。毛糸で編んだもの、毛織物、絹、毛皮、ナイロンなど素材は様々。

秋に紅葉する「柞(ははそ)」のこと。「柞」は小楢の古名、又は小楢、櫟などブナ科の落葉樹を総称する古名で、古くから和歌などに詠まれてきた。秋には紅葉し、はじめ黄色、しだいに黄褐色や橙色に色づき、寒冷地や若木では赤茶色に染まるものもある。単に「柞」といっても、柞紅葉のことを指し秋の季語となる。「楢紅葉」ともいう。

「年新た」は一年の始めのことで、新年、年立つ、年明く、年改まる、年来る、年迎ふなどともいう。見るもの全てがめでたく改まって感じられる。
掲句は神楽の舞人が舞い終わって、翁面(おきなめん)を外したときの一瞬の感受を句にしたもの。正月に初神楽を舞って神に奉納するところは多い。作者も初詣に訪れた地元の神社で神楽を見物していたのだ。翁面を外したとき現れる素顔が、やはり翁だったというところに、軽いおかしみと目出度い気分がある。年酒に少し酔った眼には、青々とした正月の空が広がっていることだろう。神楽には宮中の御神楽(みかぐら)と里神楽があるが、この句には里神楽らしい親しみやすい普段着の雰囲気がある。『俳壇』2025年1月号。