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俳句の庭

  • 鳰を見しことを二日の余慶とす 能村研三

    12月 17th, 2024

    俳句で「二日」といえば正月二日のこと。仕事始めの吉日とされ、初荷(はつに)、初商(はつあきない)など世の中が動き始める日でもある。

    掲句は、正月二日、外出先の水辺で鳰(にお)を見たという。「余慶」は先祖の善行のお蔭で子孫が受ける幸福のことで、多分に仏教的・因果応報的な臭みのある言葉だが、この句の中では字面通りに、正月の目出度さの余りもの程度に受け止めればいいだろう。新年を迎え新たな気持ちで水辺に立った作者の目に、浮いては沈むの鳰の姿が、目出度いものの一つとして映じたのだ。『俳壇』2025年1月号。

  • ジャケット

    12月 17th, 2024

    ワンピースやブラウス、セーターなどの上に着る丈が腰の辺りまである上着。袖付きで前開きのものが普通で、防寒に用いる。「ジャケツ」ともいう。「ジャンパー」はカジュアルタイプのジャケット。

  • 枯葎(かれむぐら)

    12月 17th, 2024

    絡みもつれたまま枯れ果てている葎のこと。カナムグラ、ヤエムグラなどの蔓草に限らず、物に絡みついたまま枯れた蔓草全般を指す。夏に生い茂っていた葎が、冬になりすっかり枯れ果てて風に音を立てているのは侘しい光景。

  • 立冬といひくちびるを突き出しぬ 村上喜代子

    12月 16th, 2024

    「立冬」は二十四節気の一つで、陽暦の11月8日頃。暦の上では冬の最初の日。まだそれ程寒くはないが、草木も街を行く人々の装いも心なしか冬めいて感じられる。

    掲句を読んで、〈冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ 展宏〉を思い浮かべた。作者の胸中にもこの句があったのかも知れない。単に「冬」と言うより「立冬」と言うとき、人はより冬の到来に身構えるのではないだろうか。リットウと声に出したときの気構えが感じられる作品だ。『俳壇』2025年1月号。

  • 冬日

    12月 16th, 2024

    「冬の日」といえば主として冬の一日の意だが、「冬日」は冬の太陽やその日差しのこと。空の低いところにとどまる冬の太陽には弱々しいイメージがあるが、日の出が霜土や枯木枯草をほとばしるように染めるときなどは、「冬日」に華やぎを感じる瞬間だ。晴れわたった日の「冬日」は地上のものにあまねく及ぶ。

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