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俳句の庭

  • 穴子

    3月 2nd, 2025

    ウナギ目アナゴ科の海水魚。海底の穴の中で生活しているのでこの名がある。昼は海底の穴や岩間などに潜み、夜、泳ぎだして小魚や貝などを捕える。産卵期の夏によく獲れ、天ぷらや穴子鮓などに利用される。ウナギによく似た魚であるがウナギと違い鱗がなく、味はウナギよりも淡白。東京湾の羽田沖を中心として漁獲されるものが江戸前穴子で、古くから江戸の食文化を支えてきた。穴子の透明な稚魚「ノレソレ」は食すと美味。

  • 箏爪の軽さを拾ふ春の宵 半田よし

    3月 1st, 2025

    春の宵は、春の日が暮れて間もないころのこと。中々暮れなかった窓の外にも、漸く闇が下りてくる。どことなく華やぎがあり、心豊かな一刻。

    掲句は落ちていた「箏爪(ことづめ)」を拾ったときの思わぬ軽さを詠んだ作品。その驚きは、日々箏を鳴らしている作者にとっても小さな発見だったのだ。「箏爪」は指にはめて絃をはじく爪形の道具のこと。箏の稽古が終わった後のひと間の静かさやほっとした気分が「春の宵」の一刻を一層貴重なものにしているようだ。『俳句界』2025年3月号。

  • 春鶫(はるつぐみ)

    3月 1st, 2025

    立春を過ぎて見掛ける鶫。鶫はヒタキ科ツグミ類の野鳥で、晩秋の頃大群で日本海を渡ってやって来る冬鳥。種類も多く胸に黒褐色の斑点がある。山林や田園で冬を過ごし、日本に居る間はほぼ単独行動。晩春の頃仲間を呼び集めてシベリアの繁殖地へ帰る。春の薄暮の中から聞こえてくる鶫のやさしい鳴き声は、地味だが味わい深く、日本の地に別れを告げているようにも聞こえる。単に鶫といえば秋の季語。

  • 身欠鰊(みがきにしん)

    3月 1st, 2025

    春に取れた鰊を二枚におろして乾燥させたもの。傷みやすい鰊を各地に流通させるために、干物として加工された。江戸時代には、松前藩から幕府へ献上されていたという。干す期間により、本乾、ソフトなどの種類がある。初夏に出回るので夏の季語になっているが、保存食なので季節感は薄い。煮物や甘露煮、にしん蕎麦などに利用される。

  • 朴葉味噌つつきて雪の深さ言ふ 藤田直子

    2月 28th, 2025

    雪は冬の美を代表する気象現象だが、豪雪地帯ではときに家を埋める程の大雪をもたらす。

    「朴葉味噌」は朴葉の上に自家製の味噌をのせて焼いた飛騨高山の郷土料理。酒の肴にもなる。掲句は、傍らに囲炉裏の火を想像しつつ読み味わいたい作品。「朴葉味噌」をつつきながらの囲炉裏を囲む歓談に夜が更けてゆく。音もなく戸外で降り続ける雪のことが、ときどき話題に上る。だが、雪の深さを聞いても誰も慌てる人はいない。雪とともに生きる雪国人の諦念も感じられる。『俳句』2025年3月号。

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