春の産卵期に鳥が卵を抱き、雛を育てる場所。芽吹前の樹上につくることが多いが、石垣の隙間や樹の洞などにつくる鳥もいる。野鳥のために人工的に巣箱を取り付けることもある。


春の産卵期に鳥が卵を抱き、雛を育てる場所。芽吹前の樹上につくることが多いが、石垣の隙間や樹の洞などにつくる鳥もいる。野鳥のために人工的に巣箱を取り付けることもある。


「マスク」は白いガーゼなどで口や鼻をおおうもの。風邪の感染予防や寒さ、乾燥などから鼻や喉を守る。
掲句は「隔離棟」の窓を外から見上げたところだろう。「マスク」はコロナ禍以来常時装着するものとなりすっかり馴染みになったが、俳句では冬の季語。作者が見上げたとき、「マスクの貌(かお)」が窓に現れて窓を開けたというのだ。「顔」でなく「貌」と表記していることに注意したい。それは医療従事者としての「貌」であって、作者との日常的なつながりが絶たれている一種抽象的な「貌」である。コロナ禍にあって誰もが感じていた孤独な心情が、一瞬よみがえる。『俳壇』2025年6月号。
カメムシ目アブラムシ科に属する昆虫の総称である。「蟻巻」とも表記する。別名「油虫」。体長は2、3ミリで、繁殖力が非常に強く、夏場には雌だけで増殖する。集団で農作物に寄生してその汁液を吸い害をなす。尻から蜜を分泌するので、蟻が集まって来てその蜜をなめる。一般的には「油虫」の名で呼ばれることが多いが、「油虫」はゴキブリの別名でもあるので紛らわしい。

地中海地方原産のセリ科オランダゼリ属の多年草。江戸時代に導入された。オランダから伝わったため、「オランダ芹」とも呼ばれる。野菜として栽培されるようになったのは明治以降で、サラダやスープ、洋食料理の添え物として利用されてきた。

「滝」は年間を通じて見られるが、その涼味から夏の季語とされている。季語として定着したのは近代以降である。
掲句は「滝」そのものよりも、「滝」を前にした人の心の在りようを詠んだ作品。自然美としての眼前の「滝」に心を奪われるのが人の常だが、掲句では、折角の「滝」を前にして、別の考え事をしているというのだ。正攻法の作品ではないが、人の心の一面を確かに捉えている。「滝」という季語が、料理の隠し味のように利いている。『俳壇』2025年6月号。