南ヨーロッパ原産のキョウチクトウ科の常緑多年草。観賞用に栽培されるほか、一部が野生化している。晩春から初夏にかけて、紫色のプロペラ状の五弁花を蔓状に伸びた茎の先につける。マダガスカル島原産の「日日草」(夏季)よりも花期が早い。歳時記には掲載されていない。

南ヨーロッパ原産のキョウチクトウ科の常緑多年草。観賞用に栽培されるほか、一部が野生化している。晩春から初夏にかけて、紫色のプロペラ状の五弁花を蔓状に伸びた茎の先につける。マダガスカル島原産の「日日草」(夏季)よりも花期が早い。歳時記には掲載されていない。

草木に花が咲き、鳥が囀る季節。桜が散り花見の賑わいが治まると、いつしか春も深まり、夏が近づいてくる。学校や会社では入学、入社という社会生活の新しい出発の時でもある。自然も人も活気に満ちて来る頃である。

「躑躅(つつじ)」はツツジ科ツツジ属の常緑又は落葉低木の総称。ヤマツツジ、レンゲツツジなどが山野に自生するほか、庭や公園、街路などに多数の園芸品種が植えられる。晩春から初夏にかけて、色とりどりの花を咲かせる。
掲句の対象は、標高1500メートルほどの山中に咲くレンゲツツジ。花期は6月上旬頃。その頃の空合は変わりやすく、薄日が差したかと思うと、ぱらぱらと雨が通り過ぎる。「腐(くた)す」の語は、その頃のしとしと雨に傷んで溶けていくような自生の躑躅の印象を表現しようと思って使った。丁度新緑の頃で、初々しい緑が野山に満ちていた。平成19年作。『春霙』所収。
ラン科キンラン属の多年草。神奈川県藤沢市の鵠沼地区で発見されたことからこの名がある。雑木林や海岸近くの松林などに自生する。晩春から初夏にかけて咲く白い花は、「銀蘭」(春季)よりも大きくて花の数も多い。なお、歳時記には掲載されていない。

山楂子(さんざし)は中国原産のバラ科の落葉樹。4、5月頃、枝先に径2センチ程の白色五弁の花が群がり咲く。花びらに黒い斑がある。江戸時代中期に薬用として中国から渡来したが、主として庭木や盆栽として栽培される。実は秋に赤く熟し、食用になる。原産地の中国では、菓子類に利用されている。写真は、同属の西アジア原産のトキワサンザシ(別名ピラカンサ)の花。
