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俳句の庭

  • 初鰹箱きしきしと搬ばるる

    6月 2nd, 2026

    鰹(かつお)は春に黒潮に乗って太平洋を北上し、若葉の頃伊豆、房総沖に到達する。その頃に獲れる鰹が「初鰹」。脂が少なくさっぱりとした初夏の味覚であり、初物としての特別感がある。

    掲句には、他の5句とともに「築地 六句」との前書きをつけた。早朝の築地場外市場で見かけた光景が契機になった作品。競り落とされたばかりの、ぷりぷりした新鮮な鰹が、無造作にトロ箱に詰め込まれ、運ばれていくところであった。「きしきし」の擬音語が、魚市場の朝の活気と季節感を写し得ていれば幸いだ。平成20年作。『春霙』所収。

  • 雪解水(ゆきげみず)

    6月 2nd, 2026

    春、暖かくなって積もった雪が解け、流れ出した水のこと。冬の厳しい寒さが去り、春の訪れによる生命の息吹や自然の豊かな恵みを感じさせる。冬の終わりから春への移り変わりの中で見かける光景である。「雪解(ゆきどけ、ゆきげ)」の傍題。

  • 胡桃の芽

    6月 2nd, 2026

     「胡桃(くるみ)」はクルミ科の落葉高木。国内では、鬼胡桃が全国の山地の川沿い、沢辺、窪地などに自生する。多くの植物と同様に、春の訪れとともに新芽を出す。「木の芽」の傍題。

  • 蚊遣火(かやりび)

    6月 1st, 2026

    蚊やアブなど追い払うために松、杉、榧の葉、蓬などを焚いていぶすこと。現代では除虫菊の成分を練り込んだ「蚊取線香」や「蚊遣り豚」を使う形に進化した。これらも「蚊遣火」の一種。

  • 菖蒲田

    6月 1st, 2026

    花菖蒲(はなしょうぶ)が見頃を迎えた田圃のこと。花菖蒲は、アヤメ科の多年草。乾燥に弱く、特に春から夏の生育期・開花期には大量の水を必要とするため、年間を通して水が干上がらない湿田や休耕田などで栽培されることが多い。日本在来の野花菖蒲の園芸植物であり、多数の品種がある。「花菖蒲」の傍題。

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