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俳句の庭

  • 敬老の日なりもやしの髭をとる 岸本尚毅

    11月 26th, 2025

    敬老の日は9月の第3月曜日で、国民の祝日の一つ。長年働いて社会や家族を支えてく れたお年寄りに感謝し、その労をねぎらう日。

    掲句は、厨房に立つ作者自身を詠んだ作品。もやしの髭(ひげ根)はそのまま食べられるが、食感や見た目を良くしたい時などは取り除く。敬老の日、作者はいつもと変わらずに厨房でもやしの髭を取っているのだ。日常の些事だが、「もやしの髭」に軽いユーモアと自嘲が滲む。「敬老の日」を正面から詠んでも佳句になり難いが、掲句はそのハードルを越えた。日々のささやかなヒトやモノとの出会いの中に俳句の素材が潜んでいることを教えてくれる一句。『俳句界』2025年12月号。

  • 枯葉

    11月 26th, 2025

    冬になって枯れてしまった草木の葉のこと。まだ枝に残っているもの、地上に落ちたものなどさまざま。カシワ、クヌギなどは、枯れた葉が落葉せず、枝についた状態で冬を越す。これらは、春の新芽が芽吹く直前に一斉に落ちてしまう。枝に付いているものは風に乾いた音をたてる。

  • 月冴ゆ

    11月 26th, 2025

    「冴ゆ」は寒さが極まり、大気や色、音などが澄み切って感じられる状態を表し、具体的な語と結びつけて使われることが多い。「月冴ゆ」もその一例で、寒さの厳しい冬の夜に、月が澄み切ってみえること。 寒い日は空気が澄んでいて、夜空に浮かぶ月が、普段よりもくっきりと引き締まって見える。

  • 無患子黄葉(むくろじもみじ)

    11月 25th, 2025

    「無患子」はムクロジ科の落葉高木。関東以西の山地に自生するほか、寺社や庭園に植えられる。6月頃淡緑色の花を咲かせた後、秋に実が熟れるが、互生する葉の黄葉も鮮やか。単に「無患子」といえば秋の季語だが、特に黄葉に焦点を置いて詠むときは、「無患子黄葉」と表現するのもいい。

  • 名の草枯る

    11月 25th, 2025

    オミナエシやアザミなど人々に広くその名が知られている草花が、冬の訪れとともに枯れていくこと。実際に詠む場合は、「名の草枯る」という語自体を詠むのではなく、草花の名を冠した形で、「枯薊」、「枯竜胆」、「枯葛」などと詠み込むことになる。

    下の写真は枯れた猫じゃらし。

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