
近くの公園にある黄葉(こうよう)した桑。桑は、クワ科クワ属の落葉高木。古く大陸から渡来し、養蚕のために広く栽培されてきた。かつて養蚕が盛んだった時期の名残で、野生化したものが土手や林、河川敷などでも見られる。写真の桑の木も、植えられたのではなく、実を食べる鳥が媒介して生えたものだろう。秋に黄葉する樹木の一つ。

近くの公園にある黄葉(こうよう)した桑。桑は、クワ科クワ属の落葉高木。古く大陸から渡来し、養蚕のために広く栽培されてきた。かつて養蚕が盛んだった時期の名残で、野生化したものが土手や林、河川敷などでも見られる。写真の桑の木も、植えられたのではなく、実を食べる鳥が媒介して生えたものだろう。秋に黄葉する樹木の一つ。
夕方に降る時雨(しぐれ)のこと。時雨は、秋の終わりから冬の初めにかけて、短時間で降ったり止んだりする通り雨。日本海側や京都盆地などでよく見られる。降る時間帯により、朝時雨、小夜時雨(さよしぐれ)、夕時雨などと言う。

「渡り鳥」は季節によって生息地を変える鳥を総称するが、俳句の季語としては、秋に北方から日本へ渡ってくる冬鳥を指す。鴨や雁などの大型の水鳥から鶫、鶸、鶲などの小鳥まで、秋に渡ってくる鳥の種類は多い。
掲句は、朝の静けさの中で、鳥が渡ってくる頃の空を仰いでの作品。「きりぎし」は漢字表記では「切岸」で、切り立った険しい岸、断崖、絶壁のこと。中天に長く延びる雲が、鳥たちが羽を休める切岸のように見えたという。「きりぎし」との仮名書きも、雲の柔らかさを想像させる適切な配意。『俳句』2025年12月号。

明け方、冠雪の富士の上に消え残っている天狼。天狼は、おおいぬ座の恒星シリウスのこと。その輝きが狼の眼光を思わせることから古代中国で名付けられたという。天狼は、太陽を除けば地球から見える最も明るい恒星。未明まで肉眼で見ることができる。
薔薇(ばら)はバラ科バラ属のうち特に園芸種、栽培種を総称する。初夏に花を咲かせた後、秋から冬にかけて実が赤やオレンジ色に熟する。「薔薇の実」は歳時記に掲載されていないが、その原種の一つである野茨の実は「茨(いばら)の実」として秋の季語になっている。生食できるが、主に乾燥させてお茶として飲んだり、ジャムやジュースなどになる。
