
雑木林の櫟(くにぎ)に蔦(つた)が絡まっていた。鮮やかに紅葉しているのが蔦で、櫟の紅葉はくすんだ茶色をしている。蔦はブドウ科ツタ属の蔓性木本植物で、晩秋には鮮やかに紅葉する。俳句では、単に蔦と言うだけで、紅葉した蔦を指す。

雑木林の櫟(くにぎ)に蔦(つた)が絡まっていた。鮮やかに紅葉しているのが蔦で、櫟の紅葉はくすんだ茶色をしている。蔦はブドウ科ツタ属の蔓性木本植物で、晩秋には鮮やかに紅葉する。俳句では、単に蔦と言うだけで、紅葉した蔦を指す。
キク科キク属の多年草。「冬菊」ともいう。在来種の島寒菊(しまかんぎく)は近畿以西から九州の暖地に自生する。変種・園芸品種も多く、園芸用に庭に植えられる。晩秋初冬に、黄色ときに白色の花を咲かせる。なお、実際には品種に関わらず、秋から遅れて咲き残る菊を「寒菊」「冬菊」として詠むことが多い。

「隙間風」は冬の寒い日に、家屋の障子や戸の隙間から吹き込んでくる冷たい風のこと。古い家屋や、冬支度が十分でない建物で感じることが多い。隙間に目張りをしてこれを防ぐ。
掲句は、劇場での作品。奈落は、劇場の舞台の下にある地下空間のことであり、舞台袖は、観客席からは見えない舞台の両脇にある奥まった空間のこと。どちらも観客は通常意識しないが、舞台の運営スタッフにとっては馴染み深い空間だ。劇が演じられている最中、運営スタッフ、或いは観客の一人としてそこに踏み込んだ作者は、吹き抜けてゆく冷たい隙間風を感じたのだ。恐らく観客席は暖房完備で、隙間風とは無縁のぬくぬくした空間だったのだろう。『俳句四季』2025年12月号。

疎水や岸辺に散り溜まっている桜紅葉。桜が咲く頃には及ばないが、紅葉が散る頃の疎水べりには静かな華やぎがある。流れているとも見えない水面に、散った紅葉がいつまでも浮いている。様々な樹木の中で、桜が紅葉して散るのは比較的早い方だ。
「鶫」はヒタキ科の野鳥。晩秋の頃、大群で日本海を渡って来る冬鳥。種類が多い。全国の山林や田園で冬を過ごし、晩春の頃、シベリアの繁殖地へ帰る。肉が美味なため古くから捕食されたが、現在は保護鳥。単に「鶫」といえば秋の季語。歳時記には掲載されていないが、「冬鵙」「冬鷺」「冬鶯」「冬雲雀」などと同様、「冬鶫」を詠むことはできるだろう。
