冬の渇水期には水量が減っていた川は、春の訪れとともに雪解け水や春雨で水嵩が増し、明るい日差しを受けて水面を輝かせる。川辺では草が萌え柳が芽を吹き、川に棲む生きものたちの活動が活発になる。

冬の渇水期には水量が減っていた川は、春の訪れとともに雪解け水や春雨で水嵩が増し、明るい日差しを受けて水面を輝かせる。川辺では草が萌え柳が芽を吹き、川に棲む生きものたちの活動が活発になる。

春になると様々な木が芽を吹く。四手(椣、しで)もその一つ。初夏の頃、新緑とともに垂れ下がる黄褐色の花穂(雄花)が特徴的で、しめ縄の紙垂(しで)に似ていることから、この名がある。花に先立って、仲春の頃コナラやクヌギなどとともに芽吹く。名前のある特定の木々の芽吹きを総称して「名の木の芽」というが、「四手の芽」もその一つ。

特定の種類を指さない草の芽吹き全般は「草の芽」というが、朝顔や桔梗などの名のある草の芽は、それぞれの名を用いて「朝顔の芽」「桔梗の芽」などという。歳時記には、これらは一括して「名草の芽」として掲載されている。「チューリップの芽」もその中の一つ。ユリ科の多年草であるチューリップの球根が新芽を出すのは2~3月頃。単に「チューリップ」といえば晩春の頃咲く花のこと。

鰈(かれい)の鰭を取って内臓を抜いた後、薄塩をして天日に干したもの。冬から春にかけての旬の時期に仕込まれる。干し上がって骨が整然と透けて見える様は美しい。軽く炙って食べる。

春になって新しく芽吹いたばかりの、瑞々しく柔らかい草のこと。蓬(よもぎ)、芹(せり)、虎杖(いたどり)などのように、摘んで食用にする草も多い。「嫩草(わかくさ)」、「新草(にいくさ)」などともいう。
