シソ科オドリコソウ属の一年草又は越年草。北海道以外の全国に自生し、道端や田畑の畦などによく見られる。春、上部の葉脇に唇形状の紫の花をつける。なお、春の七草に数えられる「仏の座」(コオニタビラコ)は別種。俳句で「仏の座」といえばコオニタビラコを指し、新年の季語。

狭義には、春の日光の意。空から降る明るくやわらかい日差しは、最も春を感じさせる。広義に春の景色・風光やそれらのもたらす駘蕩とした気分を指す場合もある。

立春を過ぎて降る霜。立春を過ぎてもまだまだ寒さが厳しく、霜が降りるのも珍しいことではない。特に放射冷却で冷え込んだ朝など、畑一面に霜が降りている。日がのぼり、暖かい春の日差しが降り注ぐと、たちまち消えてしまう。単に霜といえば冬季。


暑くも寒くもないほどよい温度。四季の体感温度をあらわす春の季語として、夏の「暑し」、秋の「冷やか」、冬の「寒し」に相応する。暑くも寒くもなくほどよい感じは、冬の寒さを経てきた心身に余裕を生む。客観的な温度とは別に心理的な「暖かさ」というものもある。

春になって様々な樹木の芽が吹くこと。「木の芽吹く」「木の芽伸ぶ」「木の芽立つ」などともいう。木の芽の吹く様は、煙のように芽吹くものや直立の太芽を高々とかかげるものなど、印象は木によって大分異なる。雑木林に足を踏み入れると、早春の頃は明るい日差しが差し入っていた道が、雑木が芽を広げるにつれて、日を追うて暗くなってくる。また、「木の芽」はコノメともキノメとも訓むが、キノメと訓む場合はサンショウを指すことがあるので紛らわしい。馬酔木(あけび)や楤(たら)の芽、五加木(うこぎ)など食用になるものも多い。


