夏の木立が鬱蒼と茂って、太陽を遮り、昼なお暗いさま。落葉樹が芽吹き始めた頃の森は、さんさんと日が差し込んで、その明るさに春の到来を実感するが、夏になり、若葉青葉が日を遮るようになると、森の中は昼間もめっきり暗くなる。「緑陰」が木洩れ日のある明るい木陰を想像させるのに対し、「木下闇」は鬱蒼とした木陰の暗さに焦点が当たっている。明るい所から急に木陰に入った時など、昼間でも「闇」と呼べるような暗さを感じることがある。

夏の木立が鬱蒼と茂って、太陽を遮り、昼なお暗いさま。落葉樹が芽吹き始めた頃の森は、さんさんと日が差し込んで、その明るさに春の到来を実感するが、夏になり、若葉青葉が日を遮るようになると、森の中は昼間もめっきり暗くなる。「緑陰」が木洩れ日のある明るい木陰を想像させるのに対し、「木下闇」は鬱蒼とした木陰の暗さに焦点が当たっている。明るい所から急に木陰に入った時など、昼間でも「闇」と呼べるような暗さを感じることがある。

ユキノシタ科の常緑多年草。「雪の下」「鴨足草」とも表記。北海道を除く全国の山野に自生するが、庭園にも植えられる。半日陰で湿った場所を好む。初夏に高さ20~50センチの花茎の先に、下2枚の花びらだけが大きな白い5弁花を咲かせる。小振りの花なので見過ごしがちだが、よく見ると、楚々として味わい深い花である。

桑はクワ科クワ族の落葉高木。近年目にする桑畑はかつて行われていた養蚕の名残だが、自生の桑の木を山野や川べりなどで目にすることも多い。春に穂状の花をつけた後、5、6月頃実が赤から紫黒色に熟れて食べ頃になる。実は多くの花が集まった集合果で、「桑苺」とも呼ばれる。正岡子規が「桑の実の味はあまり世人に賞翫されぬのであるが、その旨さ加減は他に較べる者もないほどよい味である。」(くだもの)と記しているように、よく熟した桑の実を摘み取ってその場で食べる味わいは、苺に勝るとも劣らない。


バラ科の落葉低木。日本各地の低地や山地に自生し、枝は蔓状に伸びる。初夏、香りのある白い五弁の花を多数咲かせる。日本の薔薇の代表的な原種だが、濃艶で華やかな薔薇とちがい、可憐で野趣がある。果実は球形で、秋に熟して赤くなる。

椎は、ブナ科クリ亜科シイ属の樹木の総称。いずれも常緑の高木で雌雄同株。暖地を好み、日本はアジアの分布地の北限。5、6月頃、雌雄別々の穂状花をつけ、雄花は栗の花に似た青臭い匂いを発散する。山川草木に命満ち溢れる季節が到来したことを実感させる匂いだ。
