寒中は、日没とともに急激に冷え込み、西の空に残る寒々とした薄明かりが辺りを弱々しく照らす。あちこちに明かりが灯り、自動車はヘッドライトを交差させる。「寒暮」は「冬の暮」の傍題。「寒暮光」は「寒暮」の薄明りそのものを指す言葉。西空が赤く染まる「寒茜」が薄れて夜が近づいてくるが、まだ空の薄明りが残っている様を思い浮かべる。

寒中は、日没とともに急激に冷え込み、西の空に残る寒々とした薄明かりが辺りを弱々しく照らす。あちこちに明かりが灯り、自動車はヘッドライトを交差させる。「寒暮」は「冬の暮」の傍題。「寒暮光」は「寒暮」の薄明りそのものを指す言葉。西空が赤く染まる「寒茜」が薄れて夜が近づいてくるが、まだ空の薄明りが残っている様を思い浮かべる。

温室などで、本来春や夏に咲く花を冬に咲かせること、又はその花自体を指す。「室の花」ともいう。かつては、土蔵などで炉火で温めて早咲きさせていたが、現在はおおむね温室やビニールハウスを用いる。シクラメン、バラ、ランなど多種の花が室咲として栽培され、花屋を飾る。

冬に見かける鵙(もず)のこと。鵙はスズメ目モズ科の鳥で、秋には縄張りを主張するために頻繁に鳴く。単に「鵙」といえば秋の季語。秋たけなわの頃よく透る声で鳴いていた鵙も、冬には枯枝にとまり静かに獲物をねらう。冬晴れの日、梢などにその姿を見せ、鋭い声で鳴くことがある。春が近づく頃になると、細やかな求愛の声をこぼす。

玉葱の苗を植える時期は品種によって異なるが、秋播きのものはおおむね11月中旬頃から12月中旬頃。9月に種をまいた苗をこの頃植え付ける。玉葱は中央アジア原産のユリ科ネギ属の一年生又は二年生の草本植物で、明治初年に日本に渡来した。なお、単に「玉葱」といえば夏の季語だが、「玉葱植う」は歳時記には掲載されていない。

「三寒四温」は春が近い頃の気象現象で、3日ほど寒い日が続いたあとで4日ほど暖かい日が続く周期的な天気の変化のこと。これらの寒い日、暖かい日をそれぞれ「三寒」「四温」という。「三寒四温」は、もともとは中国東北部や朝鮮半島で、シベリア高気圧の勢力が約7日周期で強弱を繰り返すことで起こる天気の変化を表現する言葉であり、日本で約7日周期の天気の変化が明確に見られる訳ではない。最近では冬の終わりから春先にかけて、寒暖の変化を繰り返しながら春に向かう様を表す言葉として使われることが多い。
