寒さを防ぐため、衣類を何枚も重ねて着ること。「厚着」ともいう。下着やシャツを2枚重ねたり、外套を羽織ったりする。暖かくはなるが、軽やかな動きはできなくなる。「重ね着」が原因で体が実際よりも太って見えたり、もこもこしたりして動きにくくなる状態が「着ぶくれ」。近年は「着ぶくれ」の方が例句が多い。

寒さを防ぐため、衣類を何枚も重ねて着ること。「厚着」ともいう。下着やシャツを2枚重ねたり、外套を羽織ったりする。暖かくはなるが、軽やかな動きはできなくなる。「重ね着」が原因で体が実際よりも太って見えたり、もこもこしたりして動きにくくなる状態が「着ぶくれ」。近年は「着ぶくれ」の方が例句が多い。

「冬日和(ふゆびより)」は、本格的な冬の寒さの中で訪れる穏やかな晴天のこと。小春日が初冬の季語であるのに対し冬日和は仲冬の季語。
掲句から、私は、檻にニワトリの雄ばかりが飼われている場面を想像したが、ニワトリに限定して観賞する必要はないだろう。いずれにしても、永年籠や檻に入れて飼っている動物が雄ばかりだという。飼い始めは雄雌の番いだったのが、何らかの事情で雄ばかりが生き残るといった状況だろうか。人間の都合でそうした状況に置かれた動物たちは、不満があっても、与えられた環境に合わせて仲良く生きていくしかない。そんな動物たちを「冬日和」の暖かな日差しが柔らかく包む。『俳句四季』2026年2月号。

朝、桜の枯枝に止まっていた鶫(つぐみ)。鶫はシベリアなどで繁殖し、秋、餌を求めて日本に渡ってくる。冬の間は単独行動し、木の実のほか、土中のミミズや昆虫などを食べている。木の実などが大方食べ尽くされる大寒の頃は、地面に下りて土中のミミズなどを漁っていることが多い。
紫陽花(あじさい)は、ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木の総称で、日本在来のガクアジサイやその改良品種、セイヨウアジサイなど多くの品種がある。梅雨時の花の盛りが過ぎると薄緑色に変色し、秋には赤みを帯びることもある。その後、冬になると枯れて薄茶色になり、いつまでも花の形をとどめている。「枯茨」「枯萩」「枯菊」などとは異なり、歳時記に掲載されていないが、「名の木枯る」の一情景として、「紫陽花枯る」「枯紫陽花」などと表現することはできるだろう。

「南吹く」は夏の湿った季節風が吹くこと。「南風」の「風」を省略した呼び名は、船乗りや漁師の間で使われていた言葉がもとになっていることによる。
掲句は、柳瀬川で川遊びをしていた中学生くらいの一群の少年たちを詠んだもの。同年齢の少年たちの中にも、依然としてボーイソプラノの甲高い声を出す子と声変わりが始まっている子がいて、彼らはそんなことにお構いなく淵に跳び込んだり、川岸で押しくらまんじゅうをしたりして、楽しんでいた。折からの南風が、そんな少年たちを祝福するかのように、辺りを吹き抜けていた。平成18年作。『春霙』所収。