鱏(えい)は軟骨魚類の一種。平たい体が特徴で、海底に生息して、小さな魚や甲殻類などを捕食する。鱏の仲間の中でも特にガンギエイ科に属する種類のことを「かすべ」という。北海道や東北地方などで親しまれている呼び名で、煮付けや唐揚げにして食べる冬季の食材。単に「鱏」といえば夏の季語。

鱏(えい)は軟骨魚類の一種。平たい体が特徴で、海底に生息して、小さな魚や甲殻類などを捕食する。鱏の仲間の中でも特にガンギエイ科に属する種類のことを「かすべ」という。北海道や東北地方などで親しまれている呼び名で、煮付けや唐揚げにして食べる冬季の食材。単に「鱏」といえば夏の季語。

「切干(きりぼし)」は大根を細かく切って、天日に干した冬季の保存食。切ったものを筵、簀、笊などの上に広げて、数日天日に干し、乾燥させる。これを水で戻して煮たり、酢の物にしたりして食する。

「息白し」は、気温が低い冬の朝などに、吐く息に含まれる水蒸気が冷やされて白く見えること。
掲句は奥武蔵の原木場での所見。とある無人駅の前に、スギやヒノキの丸太が山積みになり、黒いジャンパーを着込んだ男たちが小さな手帳を手に糶(せり)の最中だった。この辺りの材木は西川材と称する地域のブランド材。江戸時代には、この地域の木材を筏で江戸まで流送していたという。平成6年作。『河岸段丘』所収。
梅雨寒は雨が降り続く梅雨の時期に一時的に気温が下がり、肌寒く感じられること。
掲句はかつて通勤者だった頃の、日比谷公園での作品。改めて調べてみると、日比谷公園の鶴の噴水が作られたのは明治38年頃で、公園等での装飾用噴水としては、日本で3番目に古いものだという。池の真ん中に、銅製の鶴が翼を広げたまま水を噴き上げている様は、昼休みの散歩の時などに度々目にした。その日は梅雨寒の小雨が降る中、傘をさしてしばらく眺めていた記憶がある。雨空へ嘴を向けて立っている銅製の鶴に梅雨寒を感じたことが、この句ができた契機。平成5年作。『河岸段丘』所収。
年末に一年の労苦を労い、無事に年を越せることを感謝するために開かれる酒宴。忘年会。その年の労苦を忘れ、また息災に年末を迎えたことを祝う。宴会に限定せず、「行く年」「年惜しむ」と同様の意味合いで用いられることもある。「忘年(ぼうねん)」ともいう。
