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俳句の庭

  • 霜月(しもつき)

    12月 12th, 2025

    陰暦十一月の和名。現行暦(陽暦)ではおおむね12月頃。霜が厳しく降りる月の意で、「霜降月(しもふりづき)」の略称。身辺の秋の名残は徐々にうすれ、本格的な冬の到来を告げる。

  • 寒日和ことに裸形のプラタナス

    12月 12th, 2025

    「寒日和」は厳寒中の晴天のこと。「寒晴」ともいう。寒の入りから節分までの約30日間の「寒」の時期を中心に、厳しい寒さが続く。太平洋側では、晴天が続くことが多い。

    掲句は、桜田通り沿いのプラタナスを詠んだもの。植えられたのは昭和初期。関東大震災からの復興のシンボルとしての意味合いもあったようだ。夏に茂らせる瑞々しい緑の葉もいいが、葉を落としきった冬の姿も捨てがたい。その瘤の多いごつごつした幹には、手で触れてみたくなるような硬質の存在感がある。平成7年作。『河岸段丘』所収。

  • 漆枯る

    12月 11th, 2025

    漆(うるし)はウルシ科ウルシ属の落葉高木。全国の山地に自生するほか、漆を採るため各地で栽培される。夏に黄緑色の小さな花を咲かせ、秋に淡黄色の扁球形の実が生った後、冬には葉を落とし、枯木となって独特の姿を見せる。「名の木枯る」の傍題。

  • 小春日の馬の貌

    12月 11th, 2025

    乗馬センターの厩舎での一枚。ここにいる100頭ほどの馬は、ほとんどが以前は競走馬で、今はいわば第二の人生を過ごしている。馬の知能は人間の2、3歳児程度だという。確かに馬の目には、牛や羊より鋭敏で繊細な光が宿っているように思える。馬のIQは約8.1という試算もある。

  • きしきしと甘藍詰める霧の中

    12月 11th, 2025

    「甘藍(かんらん)」は、一般的にはキャベツと呼ばれるアブラナ科の野菜。明治以降にヨーロッパより導入され、全国で栽培されている。中心部の葉はぎっしりと重なって球状をなす。

    掲句は八ヶ岳東麓の野辺山高原での作品。ここの農業は、冷涼な気候を活かした高原野菜と酪農。標高の高い寒冷地なので、キャベツやレタスの苗の植え付けが始まるのは6月頃で、収穫作業は10月初旬まで続く。その間は盆休みも無いようだ。キャベツの収穫は家族総出で、キャベツを捥いだり、段ボールを組み立てたり、箱詰めしたり、積み込んだりする作業を分担してやっていた。夏の暑い盛りなどには、トラックの幌の陰などで休息していることもあった。「きしきし」という擬音語で、キャベツの質感が表現できていたら幸いだ。平成7年作。『河岸段丘』所収。

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