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俳句の庭

  • 雲消えて空ひろくなる豆ごはん 藤本美和子

    7月 16th, 2023

    豆ごはんは、剥いた豌豆(グリーンピース)を炊き込んだご飯。真っ白なご飯に交じる鮮やかな豆の緑 を眺めながら豆ごはんを口に運ぶ。人間に与えられた楽しみの一つだ。

    掲句は、豆ごはんから、庭前の木々の初々しい緑と木々の間にひらける初夏の青空を想像したい。「雲消えて空ひろくなる」とは平明だが、決して平凡な把握ではない。今まで浮かんでいた群雲がとこかへ流れ去った後、広々とした空が残されたのだ。夕餉どきの広々とした空は、ゆっくりと暮れてゆく。『俳壇』2023年8月号。

  • 鷭(ばん)

    7月 15th, 2023

    ツル目クイナ科の鳥。大きさはハトくらい。ほぼ全国の水田・湿原・湖沼などの草深い水辺に繁殖する。北日本では夏鳥で、冬季、より温暖な地方へ移動する。本州中部以西では多くが留鳥。全体が黒褐色で額から嘴にかけて赤い。指の長い太い脚をもち、その脚を高く上げながら水辺や水草の上を歩き回る。水かきはなく、前のめりの姿勢で首を振りながらぎこちなく泳ぐ。葦などの水草の根元に草を集めて巣を作る。

  • 狗尾草(えのころぐさ)

    7月 15th, 2023

    ユーラシア大陸原産のイネ科の一年草で、米や麦と並んで五穀の一つとされる粟あわの原種。日本には縄文時代前期に渡来し、全国の日当たりのよい畑地、荒地、空き地、道端に自生する。晩夏から初秋にかけて緑色の毛に被われた花穂を出し、小犬の尾を思わせる。この穂で猫をじゃれさせて遊ぶところから、猫じゃらしの別名がある。

  • カンナ

    7月 15th, 2023

    中南米原産のカンナ科の多年草。日本には江戸時代前期に渡来し、現在では川原などで半野生化しているものもあるが、多くの園芸品種が作られている。夏から晩秋にかけて、高さ1、2メートルの茎の先端に、濃紅、赤、橙赤、黄色などの唇形状の花が開く。暑さにつよく、暑ければ暑いほど生育がよくなり、色鮮やかで大輪の花を次々と咲かせる。花弁のように見えるのは雄蕊が花弁化したもので、本当の花弁は萼のように小さく目立たない。

  • 木登りに投げてやらうか缶ビール 石田郷子

    7月 15th, 2023

    ビールは四季を通じて飲用されるが、冷やしたビールをグラスに満たし、一息に飲む爽快さは夏のもの。左党にとって、暑い日の日暮れどき、冷えた缶ビールを一気に喉に流し込むのは、雑念を忘れさせる至福の瞬間だ。

    掲句は、木登りをしている人に缶ビールを投げてやろうかと、自らに問い掛けているとの句意。誰が何のために木登りをしているのかなどと問う必要はあるまい。一切の状況説明は省略されているが。夏という季節のもつ解放感や、缶ビールを投げて渡すような作者とその人の間の親密さが伝わってくれば足りる。何の構えもない、異色の楽しい作品だ。『俳壇』2023年8月号。

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