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俳句の庭

  • 葱

    11月 12th, 2023

    中国西部・中央アジア原産のユリ科の宿根草。古代から栽培されている蔬菜で、汁もの、鍋物など食材としての利用法が広く、薬味としても重宝されている。主に白い部分を食用にする根深ネギと、緑色の部分を食べる葉ネギがある。関東地方では下仁田ねぎに代表される根深ネギが、関西では九条ねぎに代表される葉ネギが好まれる傾向がある。

  • 枯草

    11月 12th, 2023

    冬になって枯れた草のこと。夏の間青々と繁茂していた草も、秋から冬にかけて徐々に褪せてゆき、霜が降りる頃には全くの枯色になる。枯草に覆われた野原を、風が蕭条と吹きわたる。枯草の中には、地上部も根も全て枯れる一年草と、地上部が枯れて根が生きている宿根草がある。

  • 芭蕉の推敲(22)

    11月 11th, 2023

    我富めり新年ふるき米五升 芭蕉                         貞享元年新年の作。前年の冬入居した第二次芭蕉庵には、五升入りの瓢の米びつがあった。わずかな米の貯えを「富めり」とする逆説的表現で、貧を衒っている感じが露骨に表れている。改案の                       似合わしや新年古き米五升 芭蕉                       には、自嘲的な口吻がある。初案、改案とも、上五の主観を露に表出した措辞が、作者が言いたかった点なのだろうが、句の味わいを損なっていることは否めない。新年の句であればなおさらである。

    春立つや新年ふるき米五升 芭蕉                   最終的にはこの句形になった。貧の衒いや自嘲など作者の様々な情念は、立春を迎え、新年を迎えた晴れやかな思いに包み込まれた。その結果、物は乏しいながらも心豊かな芭蕉庵での暮らしの様が浮かび上がった。なお、この年の立春は旧年12月22日。

  • しばらくは嶺の薔薇色凍豆腐 

    11月 11th, 2023

    凍豆腐(しみどうふ)は高野豆腐とも称し、寒冷地の特産物。豆腐を屋外で凍らせた後、それを天日に乾してつくる。

    掲句は長野を旅行したときの作品。旅宿に一泊した朝、西の山々が寒気の中であかあかと日の出に映えていた。その辺り一帯は凍豆腐作りが盛んで、豆腐を藁で縛り、戸外に吊している光景を見かけた。平成9年作。『河岸段丘』所収。

  • 南天の実

    11月 11th, 2023

    中国原産のメギ科ナンテン属の低木。江戸期以前に日本に伝来し、本州・四国・九州の暖地に自生するほか、庭木として植えられる。梅雨時に白い小花が房状に群がり咲いた後、小さな丸い実をつけ、晩秋初冬にかけて次第に赤く熟す。ナンテンは「難転」(難を転ずる)に通じることから、厄除け、魔除けの効能があるとされ、好んで庭に植えられてきた。

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