ハツフユともショトウとも読む。冬を初冬、仲冬、晩冬の三期に分けた初めの時期。二十四節気では11月8日頃の立冬から12月6日頃の大雪の前日まで。立冬を過ぎても穏やかな小春日和がしばらく続くことが多いが、草木は枯れ急ぎ、徐々に本格的な冬が近づいてくる。


ハツフユともショトウとも読む。冬を初冬、仲冬、晩冬の三期に分けた初めの時期。二十四節気では11月8日頃の立冬から12月6日頃の大雪の前日まで。立冬を過ぎても穏やかな小春日和がしばらく続くことが多いが、草木は枯れ急ぎ、徐々に本格的な冬が近づいてくる。


陰暦9月13日の夜の月を「後の月」といい、枝豆や栗を供えるので「豆名月」「栗名月」ともいう。秋が深まる頃であり十五夜の華やかさはないが、その冷え冷えと寂びた雰囲気を楽しむ。
掲句は栗名月の夜、月明かりに誘われて外をそぞろ歩いているところ。名月を楽しみながら歩いている人の誰もが、明日のことは知る由もない。誰にも不意に訪れる死ということを思うのは、晩秋の澄み切った月光の故だろうか。『俳句四季』2023年11月号。
単に「夕焼」といえば夏の季語だが、冬に見られる夕焼を「冬夕焼」、「冬茜」などという。冬は日没が早く、寒くもあるので、外でゆっくり夕焼を眺めることは余りないが、家路などを急ぎ足で歩きながら、短く淡い夕焼を、ビルの間や木立の向こうに見るのも冬らしい情趣がある。

樹木や多年草に生じる越冬する芽のこと。春ほころびる芽は、前年の夏から秋にかけて作られており、そのまま冬を越す。鱗片葉で覆われたり、密生した毛などで保護され、冬の寒気に耐える。常緑樹にもあるが、目立たない。


獺祭忌(だっさいき)は正岡子規の忌日のこと。明治35年9月19日、35歳で没した。写生を基本的な方法として俳句、短歌、文章の革新運動を展開したが、亡くなる数年前からカリエスが悪化して病臥の状態だった。
掲句は、東京という都会の印象を大掴みに無味、無臭と捉えた。わき目もふらずにそれぞれの通勤先、通学先へ急ぐ人々。隣室に誰が住んでいるのか分からない生活。頭上にそそり立つ高層ビル。あちこちに設置されている防犯カメラ。24時間営業のコンビニ。確かに無味無臭というのは東京の一面だろう。明治の世しか知らなかった子規がこの光景を見たら何と思うだろうか。『俳句四季』2023年11月号。