二十四節気の一つ。陽暦では11月8日頃。期間としては、この日から次の節気「小雪」の前日まで。秋が極まり冬の気配が立ち始める日とされる。太陽の光が弱くなり、朝夕など冷え込む日が増えるのもこの頃。木枯が吹き、早いところでは初雪が舞う。真冬の寒さに備えて、冬の準備を始める。

二十四節気の一つ。陽暦では11月8日頃。期間としては、この日から次の節気「小雪」の前日まで。秋が極まり冬の気配が立ち始める日とされる。太陽の光が弱くなり、朝夕など冷え込む日が増えるのもこの頃。木枯が吹き、早いところでは初雪が舞う。真冬の寒さに備えて、冬の準備を始める。

夜長は秋の夜が長く感じられること。暑い夏を経て涼しい夜が長くなるのは嬉しいことだが、ときには夜の長さを持て余すこともある。
掲句は平成11年に父が急逝したときの作品。いつも灯っていた父母の寝間が暗いまま夜が更けてゆき、その暗がりが、ぽっかりと空いた心の空洞のように思えた。3人の子と2人の孫に限りない愛情を注いでくれた父のことを、今でも懐かしく思い起こす。平成11年作。『河岸段丘』所収。
単に鴨といえば冬季だが、鴨の渡りは初秋の頃から始まるので、その年一番のものを初鴨として秋季とする。「初」の字に待ち受ける思いがこもる。鴨来る、鴨渡るは初鴨の傍題。


枇杷は中国原産のバラ科の常緑高木で関東以西に自生し、また、暖地で果樹として栽培される。初冬の頃、枝の先端に茶色の毛で覆われた円錐状の花軸を出し、クリーム色を帯びた白色五弁の小花を群がり咲かせる。目立たない花だが甘い芳香がある。

雪薄し白魚しろきこと一寸 芭蕉 貞享元年10月、『野ざらし紀行』の旅中、伊勢桑名の東郊、浜の地蔵堂での作。芭蕉は手ずから蛤を拾い、白魚を掬ったという。白魚は春の季語だが、この句の「白魚一寸」には冬の季感があろう。杜甫の詩句「白小群分命、天然二寸魚」を踏まえ、二寸よりさらに小さな幼魚を一寸と表現した。初案「雪薄し」はそのときの実景だったと思うが、雪の白と白魚の白とで印象が分裂している。
明けぼのや白魚しろきこと一寸 芭蕉 『笈日記』によれば、初案の「雪薄し」について、芭蕉は、「此五文字いと口おし」と言って「雪薄し」を「明ぼのや」に直した。当日雪が降っていた事実を省略し、白魚の白に焦点を当てた。あけぼのの薄明りの中で、白魚の鮮烈な白さが一読目に浮かんでくる。山本健吉はこの句を、紀行中の句の白眉といっている。句の焦点をどこに定め、何を省略するかについて、学ぶ点の多い推敲だ。