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俳句の庭

  • 雪催(ゆきもよい)

    1月 21st, 2024

    底冷えがして雲が垂れ込め、今にも雪が降り出しそうな空模様のこと。雪雲に圧迫されるような重苦しさがある。

  • アルバムの若さおそろし月今宵 村上喜代子

    1月 21st, 2024

    「月今宵(つきこよい)」は、陰暦8月15日に賞する満月のこと。澄みわたる夜空に輝く満月を仰ぐとき、誰もが、生きてこの夜を迎えられた喜びを感ずるとともに、経てきた月日を振り返るのではないだろうか。

    掲句は、名月の夜、ふとひらいた古いアルバムの自らの姿に、月日の流れを否応なく感じたとの句意。古いアルバムの若かりし自分と現在の自分との落差が、作者にとって想像以上のものでショックだったことが、「おそろし」の一語に集約されている。名月を賞する喜びとともに、月日の流れの非情さを感じさせる作品。『俳壇』2024年1月号。

  • 前脚をきれいにたたむ百閒忌 尾上直子

    1月 20th, 2024

    百閒忌は小説家・随筆家・俳人であった内田百閒の忌日で4月20日。幻想的な感覚を湛えた作風で知られた。昭和46年のこの日死去。

    掲句は「前脚をきれいにたたむ」との措辞がさまざまな想像を呼び起こす作品。カマキリなどの眼前の小動物を写生したとも、小動物に生まれ変わった自らの動作を詠んだとも取れ、そのいずれにも取れるところにこの句の妙味がある。ある朝目覚めると巨大な虫になっていたというカフカの『変身』の主人公になった気分もあろうか。『俳壇』2024年2月号。

  • 麗か(うららか)

    1月 20th, 2024

    春の日がうるわしくなごやかに照って、すべてのものが明るく輝くさまをいう。

  • 寒鯖

    1月 20th, 2024

    俳句で単に「鯖(さば)」といえば夏季だが、秋になって脂がのり味がよくなった鯖が「秋鯖」、同様に、冬に獲れる鯖を「寒鯖」と呼ぶ。「寒鰤」「寒鯛」「寒鰡」など、冬が美味とされる魚は多い。ただし、歳時記に「寒鯖」が掲載されているケースは少ない。

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