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俳句の庭

  • 注連飾

    1月 24th, 2024

    注連縄を新年の玄関や門に張って魔除けの意を表するもの。藁を左に縒り、先を垂らしたり輪形にするなど形はさまざま。伊勢海老や橙、昆布など縁起物を取り付けるものもあるが、近年は簡素なものが多い。車や船などにも掛ける。

    写真は、近くの神社の二ノ鳥居に掛けられた大蛇の注連縄。大晦日に注連縄で大蛇を作り、新年の到来とともに鳥居に掛ける(若〆神事)。

  • 寒晴(かんばれ)

    1月 24th, 2024

    寒さが厳しい日の晴天のこと。大気は冴え冴えと澄み、空は抜けるような青さ。厳しい寒気の中で、遠景・近景のあらゆるものがくっきりと輪郭を浮かび上がらせ、存在を際立たせる。晩冬の太平洋側では、こんな天候が続くことが多い。「冬晴」という同様の季語があるが、「寒晴」にはより厳しく鋭い語感がある。

  • 浮かび出てつむりの光るかいつぶり 柴田多鶴子

    1月 24th, 2024

    「かいつぶり」は小形の水鳥で、湖沼や川に棲み、水に潜って小魚などを捕食する。人をそれほど恐れない愛嬌者だが、縄張り意識も旺盛だ。

    掲句は日もすがら水に潜っては浮かぶ「かいつぶり」を活写した作品。潜るときではなく、浮かび出た瞬間を捉えた。濡れてひかる「かいつぶり」の小さいつむり(頭)に、春も間近いうらうらとした日差しがさんさんと降り注ぐ。『俳句』2024年1月号。

  • 雁風呂や死とはあの世を生きること 井上裕太

    1月 23rd, 2024

    「雁風呂(がんぶろ)」は、雁が北へ帰ったあと、海岸に落ちている木片を拾い、それを薪にして焚いた風呂のこと。木片は雁が渡りの途中海上で休むために必要としたもので、残された木片は雁が死んだ数であるとして供養のために風呂をたてたという。東北外が浜の風習という。

    掲句は「雁風呂」という季語から発想した作品。「雁風呂」は北辺の地の習俗で、死んだ雁を供養する意味合いがあるが、作者は、雁に限らず、人や生きとし生けるものの死に思いを広げた。「死とは」と一般化した表現ぶりだが、作者の胸中には、死してもあの世で生き続けている大切な人の面影があるのだろう。『俳句四季』2024年2月号。

  • 寒の雨

    1月 23rd, 2024

    寒中に降る雨のこと。冬の雨のうち、特に寒の内(寒の入から立春の前日まで)に降る雨をいう。冷え込みがきつくなれば、雪に変わる雨である。冬の雨より一層厳しい寒さ、冷たさが四肢を包む。

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