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俳句の庭

  • 冬灯(ふゆともし)

    11月 26th, 2023

    冬の灯火。夕暮に次々と家々に灯がともっていく様は、寒々とした寂しさとともに、どこか暖かみが感じられる。

  • 奪衣婆の笑顔に似たる大瓢 鈴木太郎

    11月 25th, 2023

    瓢(ふくべ)はヒョウタンのこと。夕顔の変種で、小形の千成、中形のだるま、大形の太閤など多くの品種がある。果肉を腐敗させて中空にして、酒器などの器にする。

    掲句は、眼前の大瓢から奪衣婆(だつえば)の笑顔を想起した俳諧味のある作品。奪衣婆は、三途の川で亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼。地獄絵図に登場し、胸元をはだけた魁偉な容貌。日頃は気難しい奪衣婆も、時には笑うことがあるのだろう。「笑顔」というからには、気味の悪い薄笑いなどではなく、満面の笑みが想像される。『俳句四季』2023年12月号。

  • 冬安居

    11月 25th, 2023

    安居(あんご)は、それまで個々に活動していた僧侶たちが、一定期間1か所に集まって集団で修行すること。インドでは雨期のある夏に行われたことから、夏安居(げあんご)、雨安居(うあんご)と呼ばれるようになった。その後、仏教の伝来とともに中国や日本に伝わり、夏だけでなく冬も行うようになった。冬安居は、陰暦10月16日から翌年1月15日まで、主に禅宗で行われる。

  • 櫟紅葉

    11月 25th, 2023

    櫟はブナ科の落葉高木で、本州以南の山野に自生。低山の雑木林を形成する主要な樹種。秋には葉が褐色に色づき、冬にかけてゆっくりと散っていく。その実は団栗として親しまれる。

  • 芭蕉の推敲(27)

    11月 24th, 2023

    稲の香や分け入る右は有磯海 芭蕉                              元禄2年旧暦7月15日、『おくのほそ道』の旅中の作。真蹟草稿にある句形。越中・加賀国境の倶利伽羅峠辺りで、眼下はるかな富山湾を眺望しての作か。「有磯海」は放生津から氷見辺りまでの海を指す越中の歌枕だが、曾良の『随行日記』によれば、芭蕉は有磯海へは行かなかった。右手に歌枕の海を遠く望みながら、行かずに通り過ぎようとしている旅人芭蕉の愛惜の気持ちも感じられる(山本健吉)。

    早稲の香や分け入る右は有磯海 芭蕉                       『おくのほそ道』では「早稲の香や」と推敲し、「かゞの国に入」との地の文に続いてこの句が掲載されている。「稲」→「早稲」への推敲により、稲田を渡る初秋の風の明るさや実り始めた稲の匂い、海原のきらめきが臨場感をもって迫る作品になった。「有磯海」は越中の歌枕だが、加賀、越中、能登はいずれも当時前田百万石の領内であり、この三国を合わせて加賀の国といったところに、大国に対する芭蕉の意識が表れている。この句については、『三冊子』(赤草紙)で、大国に入りて句を詠むときの心得の例として挙げられている。古来の歌枕「有磯海」を詠み込むことで、大国加賀への挨拶としているのだ。訪れる地霊への挨拶として句を作るという芭蕉の心情は、現代の俳人には失われてしまった心の在りようだろう。

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