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俳句の庭

  • 錦鶏菊(きんけいぎく)

    7月 5th, 2024

    アメリカテキサス州原産のキク科の一年草。明治中期に渡来し、その後野生化。海岸、空き地、河川敷などに群生する。夏、黄色の一重咲きの頭花を咲かせる。近縁種であるオオキンケイギク(写真)は、繁殖力が高く在来種の生育地を奪ってしまうため、環境省の特定外来植物に指定され、栽培などが禁じられているという。

  • トラックの窓から腕が出て薄暑 茅根知子

    7月 4th, 2024

    「薄暑」は夏の初め頃のやや汗ばむほどの暑さ。本格的な暑さには至らないが、戸外を歩いているとうっすら汗ばむほどになり木陰や風が欲しくなる。

    掲句は日常誰もが目にする情景を切り取って、「薄暑」を感じさせる作品。トラックを運転する男の日焼けした逞しい腕が見えてくる。平明な句だが、俳人としての永年の修練が隠されている一句。『俳句』2024年7月号。

  • 蚕豆の花

    7月 4th, 2024

    「蚕豆(そらまめ)」はマメ科の越年草。仲春の頃、白又は薄紫色の蝶形の花を開く。いろいろな豆の花のうち、春に開花するのは「蚕豆」と豌豆(えんどう)で、小豆、大豆、インゲン、ササゲ、フジマメ、ナタマメなど他の豆類は夏に開花する。莢が空に向かって伸びてゆくのでソラマメという。蚕豆の収穫は夏で、「蚕豆」といえば夏の季語。

  • 夏桔梗

    7月 4th, 2024

    桔梗(ききょう)は、キキョウ科キキョウ属の多年草で、日本を含め東アジアに広く分布する。姿や色が涼やかなことから、観賞用に庭などに植えられることも多い。秋の七草の一つであり、単に「桔梗」といえば秋の季語だが、花期は7月から8月であり、盛夏の頃咲いているのを見かける。

  • 西瓜畑のどこかに十四歳の僕 谷口智行

    7月 3rd, 2024

    「西瓜(すいか)」はウリ科の蔓性一年草。かつては秋に多く出回ったが、今は夏のうちから店頭に並び、夏の果物との印象が強い。歳時記では秋季に分類されている。

    掲句は西瓜畑に佇んで少年時を思い起こしての作品。齢を重ねた人が若かりし自分自身に出会うことは、現実にはあり得ないが、想像の中では可能だ。掲句は、「十四歳の僕」が西瓜畑のどこかに潜んでいるという。十四歳といえば子供と大人の境のような年齢。大人としての今の自分は、十四歳頃出発したとも言えそうだ。『俳句界』2024年7月号。

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