「八手(やつで)」はウコギ科の常緑灌木。暖地の山林に自生するほか、庭木としても多く栽培される。葉が七つから八つに裂けた掌状であることからこの名がある。初冬の頃、花茎が伸びて枝分かれし、その先に黄白色の小花を球状につける。別名「天狗の羽団扇」。

「八手(やつで)」はウコギ科の常緑灌木。暖地の山林に自生するほか、庭木としても多く栽培される。葉が七つから八つに裂けた掌状であることからこの名がある。初冬の頃、花茎が伸びて枝分かれし、その先に黄白色の小花を球状につける。別名「天狗の羽団扇」。

晩秋に咲くように栽培される菊。地味な中菊や小菊が多い。晴れ上がった日、畑や庭の隅などに蟠っている晩菊は、花に葉にびっしりと露が降りて、鮮やかな花色を呈する。

「柊(ひいらぎ)」はモクセイ科の常緑小高木。初冬の頃に白い小さな四弁の花を咲かせる。冬の到来を知らせるそのひそやかな香りは清潔感がある。
掲句は、柊の花と折から音もなく降り続ける雨を取り合わせて、しみじみとした初冬の情感に読者を誘う作品。今日は時雨(しぐれ)模様の雨がしとしとと降り、生垣の柊の花を濡らしている。音を立てない小雨だから、却って、四辺のものがさむざむと濡れそぼつさまが強く印象される。「音無き雨は」の「は」の働きに注目したい。雨が自らを濡らしているような、そうした侘しい雨の降りようなのだ。『俳句』2024年11月号。
ブラジル原産のスベリヒユ科の一年草。日本へは江戸時代末期に導入された。観賞用に庭先や公園等で植栽される。晩夏の頃、赤、ピンク、黄色、白などの五弁花を咲かせる。日中だけ開き、夕方には閉じる一日花。別名「日照草」「爪切草」。

イネ科の多年草。各地の山野や丘陵地の草地に自生する。秋に上部の葉の腋から花穂を出す。オガルガヤとメガルガヤがあるが、近年、それらに加えて、北米原産のメリケンカルガヤ(下の写真)が日本へ侵入し、分布を拡大している。なお、刈萱、茅萱(ちがや)、芒(すすき)などを総称して「萱(かや)」といい、いずれも秋の季語。
