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俳句の庭

  • 珠洲焼に活くるすすきなでしこ吾亦紅 浅井民子

    9月 25th, 2024

    芒(すすき)、撫子(なでしこ)、吾亦紅(われもこう)はいずれも日当たりのよい草地に生える秋の草で、このうち芒と撫子は秋の七草に入っている。

    掲句は「珠洲焼(すず)」の花瓶に、秋の野から摘んできた「すすき」「なでしこ」「吾亦紅」を挿したとの句意。室内に秋の野の風景が一気に広がり、華やぎと一抹の淋しさが入り交じる。古墳時代に朝鮮半島から伝わった須恵器をルーツとする「珠洲焼」の灰黒色の素朴な肌合いには、秋の草々の趣がよく調和ようだ。さらに、この句では、この度の能登半島大地震で多大な苦難を背負わされた「珠洲」の町やそこに住む人々のことが思われる。明示的には震災のことには何も触れていないが、この地に寄せる作者の並々ならぬ思いが潜められている作品。『俳句四季』2024年10月号。

  • 花碇(はないかり)

    9月 25th, 2024

    リンドウ科の一年草又は二年草。日当たりのよい山地の草原に自生する。初秋の頃、淡黄緑色の碇(いかり)に似た花を開く。なお、晩春の頃淡い赤紫の花を下むきに咲かせる「錨草(いかりそう)」はメギ科の多年草で、全く別種。

  • 風露草(ふうろそう)

    9月 25th, 2024

    フウロソウ科の多年草。日当たりの良い山野に自生する。地方種が多く、白山、蝦夷、千島、浅間等の地名を冠して、「ハクサンフウロ」「チシマフウロ」などと呼ばれる。晩夏初秋の頃、直立した茎の頂に白、薄紅、紫色等の可憐な五弁花を咲かせる。「現の証拠(げんのしょうこ)」も風露草の仲間。

    下の写真は、9月中旬に八ヶ岳山麓で撮影した「アサマフウロ」。

  • まくなぎを払ひつつ話半分に  村上喜代子

    9月 24th, 2024

    「まくなぎ」はヌカカ、ユスリカ、ガガンボダマシなどの小さな羽虫で、夏、人の顔などに纏わりつく。湿度が高い日の夕暮れどきなどに、野道に出てくることが多い。蚊やゴキブリなどとともに、夏に出没する嫌われ者の一つ。

    掲句は、纏わりついてくる「まくなぎ」を手で払いながら、傍らの人の話に耳を貸している場面。「話半分」は、物事は誇張して言い伝えられることが多いから、他人の話は半分ぐらい割り引きして聞くと、ちょうど本当のところをつかめるという意で、人生経験を積んだ人が大抵は持ち合わせている処世のための心の持ちようだ。「まくなぎ」の鬱陶しさと「話半分」という作者の半身の姿勢が絶妙に照応する。野球で言えば変化球の作品だが、「まくなぎ」という季語がよく活かされている。『俳壇』2024年10月号。

  • 仲秋

    9月 24th, 2024

    秋の半ばの1か月の意で、3か月にわたる秋(初秋、仲秋、晩秋)の中の月のこと。陰暦8月、現行暦(陽暦)では9月頃。夏の名残が徐々に薄れ、次第に風に爽やかさが感じられるようになる。農作物の収穫が始まり、山野の趣に秋色が加わってくる。 なお、「中秋」は仲秋の真ん中の一日、陰暦8月15日のこと。

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