「薄暑」は初夏の頃のやや汗ばむほどの暑さをいう。大正初期に季語として定着した。「軽暖」ともいう。
作者は戦前の生まれだから今おおむね八十代。掲句は自らの来し方を詠んだものだろう。自ら生きてきた80年を「道草」と断じたところには、永年俳句にたずさわってきた作者の心のうちの風狂の思いも感じられる。肩の力を抜いたときにふっと生まれた作者の飾らない自画像であろう。『俳壇』2024年11月号。
「薄暑」は初夏の頃のやや汗ばむほどの暑さをいう。大正初期に季語として定着した。「軽暖」ともいう。
作者は戦前の生まれだから今おおむね八十代。掲句は自らの来し方を詠んだものだろう。自ら生きてきた80年を「道草」と断じたところには、永年俳句にたずさわってきた作者の心のうちの風狂の思いも感じられる。肩の力を抜いたときにふっと生まれた作者の飾らない自画像であろう。『俳壇』2024年11月号。
マメ科ササゲ属の蔓性一年草。本州以南の日当たりのよい野原などに自生する。初秋の頃、葉の腋から長い柄をのばし、その先に黄色い花を咲かせる。花の後、細長い形の果実をつけ、成熟すると音を立てて弾ける。本種を品種改良したものがアズキとも、アズキが野生化したものが本種とも言われる。アズキと同様に、豆が食用になる。

山野に自生するバラ科の落葉低木である野茨(のいばら)の実のこと。初夏に白く芳香のある花を咲かせた後実を結ぶ。小ぶりで球形の実は、秋が深まるにつれて深紅色に熟れ、冬になり葉が落ちても残っている。

「銀河」「天の川」は夜空に白く濁って見える星の集合を川に見立てた秋の季語。
掲句は「九頭竜川(くずりゅう)」の瀬音と星空を取り合わせて、自然のダイナミズムを感じさせる大柄な作品。目に降ってくる銀河の光と耳に聞こえてくる大河の瀬音が錯綜する。福井県の北嶺地方を流れるこの川の名が味わい深い。『俳壇』2024年11月号。
秋に木の芽や草の芽が出ること。また、その芽そのものをいう。枝に葉をとどめている間は目立たないが、ときにはそのまま越冬する。単に「芽」「ものの芽」といえば春の季語。
